
登録した連絡先にのみ発信できる、ユーザーカスタマイズ型のシンプルな携帯電話「OwnFone(オウン・フォン)」は、2014年8月に英国で発売されて以来、子どもから高齢者まで、幅広い層で利用されてきました。
2015年2月には、ユーザーそれぞれのニーズや嗜好にきめ細かく対応すべく、カスタマイズ性をさらに拡充。カラーバリエーションやデザインテンプレートを充実させるとともに、新機種として、ユーザーが描いたデザインをそのままディスプレイにできる「DrawFone」や、木材や石といった自然素材をボディの材質に使用する「BioFone」などもリリースされています。
OwnFoneは、ユーザーが、ウェブサイトを通じて、発信先の電話番号を最大12件まで登録し、ディスプレイのレイアウトやボディの色・デザインなどをカスタマイズすることによって、“世界にひとつだけのケータイ”をつくることができるのが、最大の特徴です。
携帯電話のボディに付いているのは、発信先の名前が明示された発信用ボタンと受信・切断ボタン、音量調節のみ。発信したい人の名前のボタンを押すと電話がかけられ、受信ボタンを押すと応答できるというシンプルな操作性で、誰でも簡単に使えるのが利点です。
OwnFoneでは、2015年2月、新機種のリリースに合わせて、世界初となる携帯電話専用プリンティングショップをロンドンにオープンしました。備え付けのタブレット端末を使ってOwnFoneをカスタマイズすると、店内の2Dプリンターもしくは3Dプリンターからただちに“出力”され、その場で商品を受け取ることができます。
インターネット回線の高速化やデザインソフト・ツールの進化などに伴って、「お仕着せの既製品ではなく、自分だけのプロダクトが欲しい」というユーザーのニーズが実現されやすくなってきました。
自分の画像をスニーカーにレイアウトできるアディダスジャパンのカスタマイズサービス「mi ZX Flux Photo Print」や、バッグブランド・キタムラのカラーオーダーサービス、好きな画像でオリジナルのスマートフォン用カバーが製作できる「マイケースカバーズ(MYCASECOVERS)」など、カスタマイズサービスは、様々な分野に広がっています。
とりわけ、OwnFoneは、万人に使いやすいよう最低限必要な通話機能のみを備えたベーシックさと、ユーザーそれぞれのオリジナリティやクリエイティビティを思う存分発揮できるCIY(クリエイト・イット・ユアセルフ)を組み合わせている点が、秀逸といえるでしょう。
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