イスラエルの拡張現実スタートアップ「InfinityAR」、日本のサン電子らから500万米ドルを調達

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拡張現実(AR)サービスを提供するイスラエルのスタートアップ InfinityAR は本日、シリーズBラウンドで500万米ドルの資金調達を完了したと発表した(原文掲載日:4月10日)。出資は日本のサン電子主導で行われ、ニュージーランドの Singulariteam とアメリカに拠点を置く Platinum Partners Value Arbitrage Fund が参画した。

InifinityAR はソフトウェアベースの拡張現実エンジンを製作しており、実際の物理的な環境の中で、拡張コンテンツと相互にコミュニケーションができるようになる予定だ。Google Glass というよりも、Microsoft Hololens に近いといえるだろう。InfinityAR は、「2つの簡単なカメラによって、どんな装置であってもパワフルなコンテンツ拡張プラットフォームにすることができる」と述べている。

InfinityAR の技術は3D環境をリアルタイムでマッピングし、まるで現実世界の一部であるかのように3次元の拡張現実シーンを投影することができる。さらに、ユーザは自然な手の動きで拡張現実コンテンツを操作することができるようになる。

この技術は屋内外問わず利用可能で、競合他社と比べて計算処理やエネルギー源も少なくて済む、と同社は発表の中で述べている。

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調達した資金は、さらなる製品開発と日本市場への拡大に使われる予定だ。サン電子は日本のパチンコ産業の主要企業である。パチンコとは機械式のゲームで、ギャンブル好きな人に人気があり、西洋のスロットマシーンのようなものだ。

InfinityAR CEO の Motti Kusnir 氏は、次のように述べている。

私たちにとってサン電子は日本市場進出への素晴らしいスタートとなります。InfinityAR が拡張現実のリーディングデベロッパーとしてさらなる地位を確立する助けになるでしょう。サン電子には経験や技術、ノウハウ、組織文化があり、当社が提供しなければならないものにぴったりと合致します。この取引は両社に多大な恩恵をもたらすだろうと考えています。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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