東京大学の知能工学研究室から生まれたドローンのプロジェクト「Phenox(フェノクス)」は、新しいバージョンの「Phenox 2」を開発、Kickstarterで資金調達のキャンペーンを行っている。
「Phenox」は、周囲の状況を把握して自律飛行するドローンで、2014年にもKickstarterで約2万3,000ドルを集め、30台を販売した。今回のキャンペーンは、デザインや機能等をバージョンアップした「Phenox 2」の量産化のための資金調達を目指すものだ。
「Phenox」は2台のカメラとレンジセンサーを搭載しており、自分の位置を映像から計算処理して把握して飛行することができる。これらの計算処理は搭載したオンボードの飛行制御システムで行う。マイクも搭載し名前を呼んで離陸させたり、カメラで顔認識させたりすることも可能だという。
「Phenox 2」では、デザインも洗練・軽量化されわずか65gのコンパクトなドローンとなった。新たにWi-Fiモジュールを搭載し、飛行しながら撮影した映像をリアルタイムでインターネット上にブロードキャストすることも可能だという。
Linuxを搭載し、開発者はPhenoxの動作を自由にプログラムすることができるため、単なるドローンにとどまらず、「空中アプリケーション」のプラットフォームとしても期待される。
Kickstarterのキャンペーンでは、組み立てられた「Phenox 2」は、840ドル以上の支援で手に入れることができる。また、他のロボットに組み込むためにメインボードだけ欲しい場合にも、520ドル以上の支援でPhenox 2のメインボードキット(Wi-Fiモジュール、OS、カメラボード、コミュニケーションボードを含む)を手に入れることができる。いずれも2015年10月の発送開始予定だ。
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