モバイルA/Bテストの「Taplytics」にリアルタイム検索APIの「Algolia」ーー要チェック!エンタープライズ系話題5選

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編集部注:「要チェック!エンタープライズ系話題5選」は海外エンタープライズ系テクノロジーの話題をまとめた連載。本誌でも執筆中の「インプットをアウトプットするブログ」ブロガーで、B2Bスタートアップ・インキュベーション「archetype」所属の鈴木大貴氏がセレクトしたニュースをお送りします。

電話会議サービスのSwitch Communicationsが3,500万ドル調達

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UberConferenceという電話会議サービスの開発元であるSwitch Communicationsがソフトバンクや既存投資家のGoogle Ventures、Andreessen Horowitzなどから3,500万ドルを調達しました。

UberConferenceはモバイル対応の電話会議サービスで、Skypeのようなサービスと異なりログインが不要で、予め定められた会議ナンバーをダイヤルすることで会議に参加することができたり、参加者を電話経由で招待できたり、スクリーンシェアの機能などがあったりします。ユーザー企業としてDropbox、Square、Opentableなどがサービスを利用しており、今回調達した資金でアジア向けにサービスを展開していることを計画している模様です。

参考記事:Switch Raises $35 Million In Strategic Funding To Expand Its Cloud-Based Phone System

モバイルアプリA/BテストツールのTaplyticsが240万ドルを調達

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Y Combinator出身でスマートフォンアプリのA/Bテストツールを開発するTaplyticsがシードラウンドで240万ドルの調達を実施しました。TaplyticsはアプリにSDKを埋め込むとコーディング不要で画像やボタンのサイズ、文字などを差し替え、その効果が測定できるツールを開発者向けに提供しています。また、ユーザーの行動や条件に応じてプッシュ通知を最適化できる機能も含まれており、サービスはAndroidだけでなくiOSにも対応しています。

参考記事:Mobile Optimization Startup Taplytics Has Raised $2.4M In Seed Funding

言語解析で高精度の採用を実現するJobandtalentが2,500万ドル調達

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求職者の職歴やスキル、希望条件と求人企業のリクワイアメントを言語解析することで両者のマッチング精度を高める採用プラットフォームJobandtalentがシリーズBで2,500万ドルを調達しました。ちなみに前回は2014年7月に1,400万ドルの調達を実施しています。

現在、Jobandtalentは月間350万のアクティブユーザーを抱えるプラットフォームとなっており、月に140万件の求職者の応募処理を実行、新規ユーザーも月に45万人サインアップしており、順調に成長しているようです。サービス最大の特徴であるマッチングのアルゴリズムですが、その効果は絶大で通常の求人メディアと比較すると3〜5倍のマッチング結果が出ているとCo-founderのUrdiales氏が語っています。

参考記事:Jobandtalent Gets $25M To Steer Its Linguistic Analysis Recruitment Platform Toward The U.S.

リアルタイム検索APIのAlgoliaが1,830万ドル調達

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検索APIを開発するAlgoliaがAccel PartnersなどからシリーズAで1,830万ドルを調達しました。Algoliaは運営するWebサイトへ簡単にリアルタイムの検索機能を実装できるAPIを提供しており、CrunchbaseやMedium、Product Huntといったメディアやデータベース型のサービスを提供する企業がAlgoliaを利用しています。

Algoliaは2012年フランス創業のスタートアップですが、既に拠点をサンフランシスコに移しており、現在は月間10億件ものAPIコールを処理しているとのことです。

参考記事:Algolia Grabs $18.3 Million From Accel For Its Search API On Steroids

動画自動編集サービスのWibbitzが800万ドルを調達

Wibbitz

動画自動編集サービスを開発するWibbitzが800万ドルを調達しました。Wibbitzはテキストベースの記事や動画、写真素材を元に、テキストの自然言語処理をかけたり映像の被写体を解析することで、人の手を介さず適切シーンが選択された適度な長さの動画に編集するサービスをWebメディア向けに提供しています。

機械化された編集だけでなく人力編集用のツールも利用可能なため、手動で動画の微調整を掛けることもできるようです。日本でもスマートフォン向け動画広告市場が盛り上がりを見せていますが、動画のコンテンツ制作には一定のコストが発生するためWibbitzのようなサービスはコストダウンの一つの手段となりうるかもしれません。

参考記事:This startup raised $8M to replace your publication’s video team with robots

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