東京に拠点を置き、位置情報データのアナリティクス技術を開発するナイトレイは3日、ソーシャルネットワーク(SNS)上の投稿を元に、訪日外国人観光客の行動を地図上で可視化するサービス「inbound insight」をローンチした。
「inbound insight」は行動データを可視化するプランと、解析データの購入プランで構成される。
可視化プランはフリーミアムで提供され、地図上でのヒートマップ表示、人気エリアランキング表示、行動データのグラフ化が可能、さらに月額10万円のPRO(契約は3ヶ月単位)では、フリーミアムの機能に加え、地図上での行動ルート表示、国籍判定(中国・香港・台湾・韓国・タイ)、性別判定(中国・台湾・香港)、ポイントデータ表示、クチコミ詳細内容表示、投稿写真表示の機能が提供される。
解析データ購入プランでは、必要な期間の解析結果を、投稿日時、緯度経度、都道府県、市区町村、町丁目番地、番地、プレイス名、ユーザID、性別、推定国籍、投稿テキスト、投稿画像 URL といった項目で CSV 形式で提供することができる。料金は期間と対象とする地域により、例えば、全国30日間のデータで50万円から。



ナイトレイはこれまで3年以上にわたって日本語中心のソーシャルネットワーク上のデータを利用した位置・移動・行動データの解析技術やノウハウを培ってきたが、inbound insight のローンチにあたり、言語判定、国籍判定、入出国判定などを常時解析できる技術を新たに開発した。
inbound insight の行動データ解析対象は、Twitter や新浪微博(Sina Weibo)などの SNS で公開されているユーザ投稿で、未公開の投稿やクローズドアプリのログデータなどは含まれない。1ヶ月あたり約 5,000 人の訪日外国人旅行者のデータ解析が実現できており、行動傾向(訪問施設、行動種類、移動ルート)や国籍別の嗜好をつかむことができる。
ナイトレイでは、「inbound insight」を訪日外国人の誘致を進めている官公庁や観光業、ホテル業、商業施設、商店街等に向けて導入提案を進めていく方針で、これらにより 2015 年末までに行動データ可視化ツールを100社、解析データ購入プランを20社への導入を目指すとしている。
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