ビジネスの現場で、名刺交換したことがない人はいないだろう。名刺を交換したことで得られる相手の情報は、名前、連絡先、所属くらいだ。「STORYS.JP」は、名刺からだけではわからない、その人個人が持つ背景、ストーリーを伝えることを目的としたサービス。
レジュプレス株式会社が2月27日にリリースした同サービスは、Facebookの実名制を活用し、登録時に過去の経験や、関わったプロジェクト、共に働いた仲間などの質問に答えていくことで通常名刺にのらない、バックグラウンドを蓄積することができる。また、友人のストーリーも読み事ができ、これまで知らななかった背景を知ることで、さらに結びつきを深める事も目的としている。
情報量が増加し複雑化した現代では、多くの人々は身近にいる人のバックグラウンドを理解することができていないのでは、とSTORYS.JPのチームは考えている。その問題を解決することを目指してこのサービスを立ち上げたそうだ。
異なる経験をした人々が、互いの背景を理解し合あい、協力し合うことで様々な問題を解決するアイデア生み出すことができると私たちは信じています。
自分のストーリーを蓄積していくことは、自己開示に近いのではないだろうか。自己開示は組織内コミュニケーションの活性化を図る上でも、重要な要素の一つとなっているという。組織内だけでなく、組織外との仕事が発生することが増えている今、よりスムーズに物事を運ぶためにこうしたサービスは有用かもしれない。
ただ、実名で自らのことを語り、その記録を公開する文化は日本にはあまりないようにも思う。どれだけこうしたサービスが人々に受け入れられるのかに注目したい。
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