Visaが、銀行で行われるような金融サービスを提供して決済取引の簡素化を目指すプラグアンドプレイのモバイル決済プラットフォームを新たにローンチした。
Visa Inc.は先日、金融機関やモバイル通信業者にとって費用効率の高いサービスとなるプラグアンドプレイのモバイル決済プラットフォームを新たに発表した。これにより、各金融機関やモバイル企業の顧客に金融サービスを提供すると同時に決済取引の簡素化も行えるようになる。
金融機関とモバイル企業向けに開発されたこの新たなプラットフォームは、セキュリティ、信頼性、相互運用性の高い標準に基づいて構築されたモバイル決済サービスを提供するためのワンストップ・ソリューションだ。
同サービスの特長には、モバイルマネープログラムの管理、あらゆるタイプのモバイルチャネルへのサポート、包括的な決済のサポート、カスタマーサポート、規制遵守、Visa水準の決済セキュリティなどがある。
同プラットフォームは、銀行と同レベルの管理サービスをモバイルに導入した世界初のソリューションだ。つまり、Visaがプロバイダーに代わって、ユーザインターフェイスのデザインや認証および決済など同サービスのすべての側面を管理するということだ。
このサービスの恩恵を最初に受けるのは、現在銀行口座を持たないインドとルワンダの消費者だ。インドのモバイル企業Aircelの契約者とルワンダのBank of KigaliおよびUrwego Opportunity Bankの顧客は、携帯番号にリンクした口座にアクセスできるようになる。
これらの消費者は、この金融サービスやVisaと同品質の決済サービスを利用して、請求書の支払いや送金をすることができるほか、プリペイド携帯の利用料をチャージしたり、鉄道のチケットも購入することできる。
Aircel社は、インドのGSMモバイルサービスプロバイダーのなかで5番目に大きく最も急速に成長している全国規模の企業で、同社は国内の銀行と提携を結び、モバイル利用者に決済サービスを提供していく。
「Aircelは、インドの消費者の独特なニーズに応えた最も画期的なモバイルアプリを当社のサービス利用者に提供することを誇りに思っています。」
とAircel社モバイルバンキングの責任者Geoff King氏は語っている。
また、Visa Inc.グローバルモバイルプロダクトの責任者Bill Gajda氏は、
「クローズドループのモバイル金融サービスをローンチし素早く多くの消費者を取り込んだ、アフリカ、アジア、中近東のパイオニア企業を称讃したいと思います。」
と述べた。
Gajda氏は、
「Visaの新しいモバイルマネープログラムは、モバイル企業と金融機関がモバイルマネーサービスの管理をVisaに任せる一方で、各自のコアビジネスに注力できるようにデザインされています。」
と付け加え語った。
この新しいプラットフォームはFundamoテクノロジーをもとに構築されている。同テクノロジーは2011年にVisaが買収し、世界30か国以上に導入されているモバイルマネーテクノロジーである。
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