

今年3月末にイーストベンチャーズから資金調達をしたポリグロッツ。同社が運営する「POLYGLOTS(ポリグロッツ)」は、自分が関心のある英語ニュース記事を通して、辞書やスペリング機能などを活用しながら英語を修得することができるアプリです。リリースから約1年間で20万人以上が利用しています。
そんなポリグロッツが本日新しくリリースしたのが、日本語リーディングアプリ「MONDO」です。そう、新アプリは、外国人が日本語を修得するために開発されたもの。日本在住の外国人はもちろんのこと、海外在住の日本語学習者、日本文化に興味のある人々などを対象にしています。
POLYGLOTSのコンセプトを外国人の日本語学習にも適用
「英語と日本語の語順の違い」に着目し、英語を頭から順に理解しながらリーディングすることの重要性を考えて開発されたPOLYGLOTS。このコンセプトが多くのユーザーに支持されたことから、今度は逆に、日本語に興味のある外国人に同じコンセプトを当てはめたサービスを提供しようとMONDOが開発されました。
また、外国人にとって、日本語学習を難しくする要因は「漢字」と「曖昧さ」。この2つに慣れて克服するには、たくさんの日本語を読むことが効果的なはず。POLYGLOTSと同様、外国人学習者はMONDOで関心のあるニュースカテゴリを選択し、「シンプルタップ辞書」や調べた単語が蓄積される「単語帳」などの機能を使って、日本語の記事を読み進めることができます。
記事は難易度でソートしたり、記事を読み終えるまでの目安の時間を参考にして、隙間時間に読めそうな記事を選んだりすることも。また、自動で記事をスクロールする「スマートスクロール」の機能で、より早い速度で記事を読むことが促され、日本語読解力を自然に身につけることにも繫がる仕組みです。
今後数年で数千万規模の語学プラットフォームに
20万人以上のユーザーを抱えるPOLYGLOTSと、「ユーザー」と「データ」の側面で連携することで目指すのは、語学の総合コミュニケーションプラットフォーム。英語学習する日本人と、日本語学習する外国人が繋がり、記事の枠を越えてお互いに語学を学び合う。オンラインだけでなく、例えば現地での旅行ガイドのようなオフラインの交流も想定しています。
「2020年には東京オリンピックも控えていますが、まだまだ世界から見た日本文化への理解は不足していると感じます。彼らに対して、リアルな日本の姿を発信することで、より多くの方々に日本に興味をもってもらい、旅行者として来てもらうような形に貢献できればと思っています」(ポリグロッツ代表 山口隼也さん)
将来的には、Inbound旅行者を対象にした観光サービス、地方自治体や国内メディアとの提携も視野に入れているとのこと。「禅問答」という言葉を元に、世界に一つのQuestion & Answerという意味を込めて名付けられたという「MONDO」。まず直近では、MONDO単体で10万人のユーザーの獲得を目指し、数年後には両プラットフォームを合わせて数千万人規模のサービスを目指します。
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