東南アジアのモバイル報酬プラットフォームを開発するYOYOが、フィリピンの大手通信キャリア系企業と提携しユーザリーチを拡大へ

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インドネシア・ベトナム・フィリピンでスマートフォン・ユーザ向けの報酬プラットフォーム「PopSlide」を提供する YOYO ホールディングスは、フィリピンの通信大手 PLDT/Smart 傘下のデジタルサービス子会社 Voyager Innovations(以下、Voyager と略す)と提携し、Voyager が提供する無料インターネット・サービス SafeZone のユーザ向けに、PopSlide サービスの提供を開始した。

SafeZone は、Zalora、Skyscanner、フィリピン航空など主要ブランド19社と提携しており、ユーザはこれらのブランドのオンラインサービスの利用と引き換えに、無料のモバイル・インターネット・サービスを利用できる。フィリピン・インドネシア・ナイジェリアなどでは、Facebook や Google などのサービス・プロモーションの一環で、無料のモバイル・インターネット接続サービスが提供されているが、SafeZone はこれらのコンセプトを踏襲し、キャリア主導の共通プラットフォーム上で複数のブランドが無料接続サービスを提供できるようにしたものだ。

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PopSlide の SafeZone への参加により、フィリピンの SafeZone のユーザは、スマートフォンのロック画面に広告が表示される「PopSlide」 の報酬プラットフォームで得たポイントを使って、容易に無料でモバイル・インターネットを楽しめるようになる。東南アジアにおける PopSlide のユーザ数は80万人だが、今回の提携を受けて、SafeZone のフィリピン国内ユーザ200万人の中から一定数が PopSlide サービスに流入することが期待できるだろう。

YOYO ホールディングスの共同創業者でCEO の深田洋輔氏は、今回の SafeZone との提携について、次のようにコメントしている。

PopSlide を提供する YOYO ホールディングスと、SafeZone を提供する Voyager は、プロダクトやパートナーを通じて、無料のインターネット接続サービスを接続することで、社会に進展をもたらしたいという共通のビジョンを持っている。今回の提携は、ビジネスと技術の融合を通じて、より影響力のあるコラボレーションをもたらすだろう。

SafeZone との提携を通じて、フィリピンに大きな機会をもたらせることを嬉しく思う。しかし、これはまだ始まりに過ぎない。東南アジアに、ユーザ・エクスペリエンスの破壊的なイノベーションをもたらす上での第一歩だと考えている。

一方、Voyager の COO である Benje Fernandez 氏は、次のようにコメントしている。

SafeZone によって、ブランドはユーザが常に持ち歩くデバイスを通じて、彼らの生活の中で常に露出する機会を得られる。PopSlide との提携は、フィリピン人に無料で完璧なデジタル・ライフスタイルを提供しようとする、グローバルスタートアップと協業を進めている Voyager のビジョンに沿ったものだ。PopSlide のユーザは、データチャージ無しで特典を使えるようになる。

YOYO ホールディングスにとって、地元の最大手通信キャリアのグループ企業との提携は、サービスの認知度を高める上でプラスに働くだろう。5月に深田氏に行ったインタビューでは、アンケートに回答することで電話通信料に変換できるポイントが得られる Candy と PopSlide をあわせて、東南アジア全体で100万人のユーザが居て、年内にはインドにも進出することを明らかにしている。

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