フード系ITビジネスってどういう構造なの?を解説します。【ウェビナー】

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Image Credit : Wall_Food_10125 / 68711844@N07

THE BRIDGEウェビナーはニュースや新しいトレンドを詳しく解説するウェブセミナーです。

飲食業向けの予約台帳サービス「トレタ」を提供する中村仁さんが、フード系ビジネスに関する業界マップを公開し、話題を呼んでいます。フード系ITビジネスはどのような分類があって、どこにチャンスがあるのでしょうか?この点についてこのマップを作成した中村さんご本人に解説をして頂きました。(※情報開示がありますので文末に掲載しておきます)

聞き手の平野
改めて中村仁(ひとし)さんのご紹介から。いつもしゃぶしゃぶとかとんかつとか美味しく頂いております。ありがとうございます。
トレタの中村仁さん
そういう紹介ですか(笑。はい、みなさんこんにちは。トレタという予約台帳サービスを運営している中村と申します。もしかしたら豚組という店舗をご利用頂いて知って頂いている方もいらっしゃるかもしれません。
聞き手の平野
さて、早速今日の勉強会の本題なんですが、先日公開された飲食業向けITビジネスマップというのがソーシャル上で話題になってました。
トレタの中村仁さん
今度開催するカンファレンスで「飲食店のIT化トレンドと基礎知識」っていうテーマで話をするんですが、そのための資料の一部です。
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提供:トレタブログ/クリックして原文へ
トレタの中村仁さん
まず、これはIT業界向けというよりは飲食店向けに作ったものだっていうことを説明させてください。
聞き手の平野
そもそもこんなにサービスがあるなんて私も知りませんでした。
トレタの中村仁さん
飲食店向けのサービスの大半は未だに営業マンによる対面販売が主流ですので、ほとんどのサービスをみんなが知らないのも当然といえば当然かなと。

聞き手の平野
結構クローズドな世界なんですよね。飲食店の方がアナログで、というのは何度も耳にしました。

トレタの中村仁さん
現在、国内では飲食店事業というのはざっくりと50万店舗が23兆円規模の市場を作っているんです。
聞き手の平野
このサービス群が対象とするべき市場規模、ということですね。もちろん飲食業の分も入ってますから、どうやってコストに食い込むか、ですが。
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資料作成:THE BRIDGE
トレタの中村仁さん
23兆円市場は飲食店の売上総計ですから、そのうち、コストとして人件費が30%、原材料費が30%、家賃が15%かかっているとすると、残りの25%がだいたい販管費などにあたるわけで、つまりざっくり5兆円くらいがこれら事業者にとってのマーケットと言えます。
聞き手の平野
ところで以前、取材の際に、特に飲食店のレジ周りについては次のような整理になると説明されてました。
トレタの中村仁さん
お店の売上に直結するサービスでは集客媒体、予約、POS、決済の4つが主戦場で、それ以外のサービスはどちらかというとコスト側のサービスという分け方になります。
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資料作成:THE BRIDGE
聞き手の平野
特に集客メディアは激戦区ですね。改めてこの大きなプレーヤーに立ち向かってるRettyすごいですね。
トレタの中村仁さん
飲食店が販促に売上の3%をかけているとすると、23兆円の3%、つまり7,000億円くらいが外食産業における販促予算の総額となるので、媒体各社はそこの取り合いになっている、と。そういう意味では、レッドオーシャンではあるけれど、まだまだ成長する可能性は残ってるとも考えられます。
聞き手の平野
今まで飲食店のネット活用というとグルメ媒体ばかりが注目されてきたんですが、集客以外に店舗の効率化だったり、満足度の向上といった部分にもITを活用しようという動きがある、ということなんですね。
トレタの中村仁さん
その辺にだんだんお店の意識が向いてきているという実感はあります。
聞き手の平野
それとリクルートさんのサービスがマップ上で結構まんべんなく展開されてるのも分かりますね。垂直統合するリクルートと水平分業する各プレーヤー群、みたいな感じです。
トレタの中村仁さん
そこはひとつこの地図を俯瞰する際のプレーヤー整理としては注目するポイントでしょうね。
聞き手の平野
ところでこのウェイティングシステムってなんなんですか?
トレタの中村仁さん
行列してるお店に端末が置いてあって、そこに電話番号とかメアドを入れると順番が来たら呼んでくれる、アレです。
聞き手の平野
ああ!整理券出してくれるあのシステムですか。
トレタの中村仁さん
そうそう(笑。アレです。
聞き手の平野
このマップにも掲載されてますが、先日取材したSENDもすごく面白い取り組みでしたので、また機会あれば解説してもらおうと思います。今回は解説ありがとうございました。

※情報開示:中村氏の運営するトレタと筆者の家族は契約関係にありますので、本件掲載にあたり情報開示させていただきます。

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