ファウンダーにはエゴと謙虚さのどちらも必要ーーチームを作る上で大切な「I」と「We」のバランスとは

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<Pick Up> I and We

「Tutorspree」の共同ファウンダーで、Y CombinatorのパートナーでもあるAaron Harris氏のブログ記事をピックアップしてみました。彼は、ファウンダーには「I」と「We」を意識し、使い分ける必要があると説いています。

会社を始める時、ファウンダーに必要なのはエゴ。エゴと聞くとマイナスな印象を持たれるかもしれませんが、ここでのエゴは、自信やビジョン、情熱といった言葉と同義語です。何十、何百、時に何百万という人たちの生活を変える新しいものを生み出す力のこと。

一方、この同じエゴは、会社の文化を作る上では妨げになってしまうことも。会社を育てていくにあたっては、謙虚さが求められます。謙虚であることは、自分以外の人、例えば共同ファウンダーや社員、顧客が会社にもたらす貢献に目を向けることを意味します。

エゴと謙虚さの相互作用は、ファウンダーが自らの会社について話する時に明らかになります。会社が大きくなるにつれて、良いファウンダーは「I」に変わって「We」を使うようになる。会社が達成したマイルストーンについて話す時、その主役はそれに貢献した人たち。と同時に、Iを使いながらファウンダーとしての会社のビジョンを語る。

でも、そんな会社がたどるジャーニーの中でも「I」を使うのに最も適した状況は、何かが上手くいかなかった時。何をどこで間違えたのか、責任の所在はどこなのかを考える時、「We」は不十分で危険。失敗した時にWeを使うのは、そこに自分の失敗を認めない傲慢さがあるから。それだけでなく、Weを使うことで責任の所在が曖昧になり、問題の解決に至らない。それを繰り返せば悪は肥大化し、会社の存続が危ぶまれることに。

会社が成長して成功するにつれて、IとWeのバランスをとることは難しくなる。そこに正しい答えはない。ただ、ファウンダーが忘れてはならないのは、自分が「I」か「We」のどちらかしか使っていないことに気がついたなら、自分に見えていないものについてきちんと考えること。

via. Aaron’s Blog

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