中長期インターンで企業と学生をマッチングする「InfrA」、評価の仕組みで学生の成長を後押し

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2016年卒の大学生や大学院生を対象にマイナビが実施したアンケート調査では、学生のインターンシップ参加率が前年比で6割増に伸びています。現代の学生、特に就職活動を目前に控える学生にとって、インターンシップへの参加は当たり前になりつつあります。現状、こうしたインターンシップの多くは夏限定など短期のものが中心。数日間の業務体験が、どこまで学生の成長に繫がるかと言うと疑問が残ります。

中長期インターンで学生の成長を重視

インターンから築く、新たな就活のカタチ
インターンから築く、新たな就活のカタチ

10月5日にβリリースされたのが、インターンから新しい就活のカタチを築く「InfrA(インフラ)」です。学生にとって、既存のインターシップをより未来のキャリアに繫がる活動にすることを目指すもの。InfrAに掲載されるインターンシップの8〜9割を、中長期インターンシップが占めます。業界分野としては、より優秀な人材の採用に意欲的なIT企業などが目立ちます。

最近では、大学1年〜2年の学生も積極的にインターンシップに参加しています。インターンシップをちょっとした業務体験で終わらせず、より学生の成長やチャンスに繫げるためには何が必要か。InfrAでは、インターンシップ終了後に、学生に対して人事や社長、担当社員などからフィードバックが送られる仕組みを用意。学生は、その評価やフィードバックをもとに自己反省をし、改善に取り組むことができます。

また、学生が参加したインターンシップはInfrAのサイト上にレジュメとして残るため、それをそのまま次のインターンシップ探しや、その後の本選考で使うことができます。学生に返されるフィードバックは複数種類がありますが、その中の「インターンシップ中に取り組んだ内容」の項目については内容がレジュメにも記載される仕組み。単なるインターン経歴ではなく、企業による評価も含むポートフォリオとして機能します。

「これまでは、点だけで終わっていたインターンシップを線で繋いでいく。仕事の実績がない新卒の採用に関しては、人事担当者の感覚に頼る部分が大きかったと言えます。InfrAは、インターンシップを一つの実績と捉えることで企業と学生のより精度の高いマッチングを実現します」(CEO 高橋慶治さん)

学生12万人が訪問するメディア「co-media」と連携

COO 佐野貴之さん(左)と CEO 高橋慶治さん(右)
COO 佐野貴之さん(左)と CEO 高橋慶治さん(右)

InfrAを運営するのは、今年6月にコロプラネクストからシードラウンドの資金調達を実施した「Traimmu」です。今回取材に答えてくれたのは、同社代表取締役の高橋慶治さん。高橋さんは、大阪の大学を中退後、今年の5月に東京で会社を設立しました。在学中から、学生が抱える課題に着目し、それを解決するためのサービスを手掛けてきました。

志望企業先の内定者をなかなか見つけられないパイロット志望の友人の体験をきっかけに始めたのが、内定者と就活生のマッチングサービスでした。ご自身も学生だったため、あくまで学生の立場に立ったサービスを志してきました。その事業を強化するために開設したのが、様々なフィールドで活躍する学生を紹介するメディア「co-media」です。昨年10月に立ち上げたco-mediaは、今では学生12万人が見るまでに育ちました。

co-mediaを運営する中で、記事を見て刺激を受けた学生から徐々にインターンシップに関する相談が集まるように。成長できる環境を見つけるためには、どんなインターンシップを選べばいいのか?就職活動を目前に控えた従来の短期型インターンシップではなく、大学生活をプレ・キャリアと捉えて、学生のより大きな成長に繋がる機会を提供したいと考えました。

世界に通用する日本の学生を生み出す

InfrAを手掛けるチームの皆さん
InfrAを手掛けるチームの皆さん

既に登録している学生には、レジュメ作成機能を魅力に感じる、インターンシップ歴が豊富な人が集まっています。そんなInfrAのまずのゴールは、年内に200社の求人掲載、そして学生ユーザー5,000人に登録してもらうこと。長期的には、インターンシップ市場をさらに拡大させていくことを目指します。インターンシップに参加する学生の数を増やすことで、企業と学生のミスマッチを出来るだけ減らそうと考えています。

「学生の頃、先輩が就職活動する姿を見てきました。先輩のその後を見てみると、会社のネームバリューとか給与で選んだ人より、学生時代から企業と関わってインターンなどに積極的に参加していた先輩の方が納得し、よりハッピーに働けている印象です。InfrAで、後者のような人たちを増やしていきたいです」

高橋さんはまた、InfrAを作るにあたって、ご自身がシンガポールを訪問した際のことを意識しています。海外の企業と話してみると、日本の学生を欲しがるところが本当に少ない。給与が高めで日本語しか話せない学生を雇うより、給与がより安く、中国と英語など数カ国語を話せる現地の学生の方が魅力的に映るためです。

日本の学生が世界に通用するためには、学生時代からしっかりスキルを積んで行くことが必要。学生の段階から、これから始まる長いキャリアを念頭にインターンシップを体験することで、彼らの人材価値が高まるはず。Traimmuでは、その一環として、他社と連携してプログラミングスキルを学習するような教育機会の提供にもチャレンジしていきます。

新時代のインターンシップがこれから羽ばたく学生たちのキャリアをどう変えていくのか。楽しみに見守りたいと思います。

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