ブランド品のリユース流通が生み出すビジネスとは?ーーBUYMAとリユースのRECLOが連携する理由

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アクティブソナー代表取締役の青木康時氏

モノが溢れる現代、先進国におけるシェアリング・エコノミーが生み出す経済インパクトのデカさは計り知れない。

AirbnbしかりUBERしかり、国産ではメルカリ、チケットキャンプなどなど、どれも創業数年で激しい流通額と売上を叩き出し、投資家たちは次のシェアリング・エコノミーの旗手を探し続けている。

このシェアリング経済の1つ手前には元々「リユース」というビジネスモデルがあった。ブランドリサイクルとかチケット二次流通なんかはその代表格だ。シェアリングエコノミーが「C2C(Consumer to Consumer)」と表現されるのに対して、こちらは「C2B2C」、つまり間に「事業者(Business)」が入るモデルとして知られている。

両者はそれぞれ安心感と事業拡大をトレードオフにして共存している、兄弟みたいなビジネスモデルだ。

そしてこのリユース分野で面白い動きをしているのがRECLOだ。11月末にBUYMAを運営するエニグモと業務提携し、彼らを窓口にしたリユース事業を開始した。

ーーBUYMA ALL INがそれになる。

仕組みは簡単だ。BUYMAユーザーはここから自分が使わなくなったブランド品などを委託販売依頼し、商品を預けるだけ。販売が完了したら最高で販売価格の90%を還元してくれる。

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この裏側をやっているのがRECLOで、BUYMAの軒先を借りて商売しているイメージが分かりやすいだろう。RECLOは委託販売が成立した際にBUYMAに対して手数料を支払う。

RECLOを運営するアクティブソナー代表取締役の青木康時氏によれば、初日で100件ほどの委託販売依頼があり、やはりブランド品の委託が多かったということだった。

同社は同様の展開で軒先を貸してくれる事業者と今後も提携を結んでいく戦略を考えており、第二弾としてクルーズが運営するSHOPLISTとも年内に委託販売サービスを開始するという。

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エニグモ代表取締役の須田将啓氏

BUYMAを運営するエニグモ代表取締役の須田将啓氏は、自社でリユースをやらずにRECLOに依頼した理由をこのように説明している。

「BUYMAはC2Cのカルチャーなので間に入って検品するということがどうしても難しかったんですね。ただ、普通にC2Cで中古品流通をやると偽物が入る可能性を排除できません。BUYMAでは10万件に1件、そういうもの(問題のある商品)がでるかでないか。折角クオリティを上げたのに、それを崩したくなかったんです」(須田氏)。

青木氏もある一定数のユーザーがメルカリやヤフオク!などのC2Cを選ばず、ここから委託販売を利用するのはユーザー層の違いによるものと説明する。

「BUYMAのユーザーさんはある程度信頼できるサービスを好む傾向があって、他のC2Cサービスよりも依頼した方が効率が良いと考えているんじゃないでしょうか。例えば、C2Cでブランド品で本物かどうかの質問を繰り返すのってやはり時間がかかりますから、C2B2Cの方が精神的にはスムーズな訳です」(青木氏)。

私も個人的にC2C、C2B2Cの両方を利用しているが、例えば売買を楽しみたいような場合(カメラレンズとか幾らになるんだろうとかそういう楽しさ)はC2Cでコミュニケーション含めて遊ぶこともあるが、Macの買い替えなどはあっさりと買取業者に下取りしてもらう。質問などの対応がやはり面倒だからだ。ここは使い分けなのだろう。

いずれにしても再利用という点においては捨てるぐらいしか選択肢がなかった時代に比べて格段に健康的な時代になったと言えるだろう。

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ではもう1つ気になるのがこうやって仕入れた委託商品をどうやって販売するのか、という点だ。今回私はBUYMAと提携したということだったので、そのまま「そこで」販売するものと思っていたのだが、どうやら微妙に違うようだ。

「将来的にはBUYMA等の提携プラットフォームでも販売する計画はありますが、まずはRECLO上での委託販売がメインになります」(青木氏)。

ちなみにRECLOは「委託販売の返品率(全く成約せず委託ユーザーに戻す率)が10%以下」(青木氏)で、青木氏の説明では6割から7割のユーザーに何らかの還元を実施している状況なのだという。

ただ放置して商品が売れる訳でもなく、RECLO側で積極的に販売する方法があるのかと追加で聞いてみたところ、青木氏はあまり詳しくは教えてくれなかったが、どうやら中国訪問客のいわゆる「爆買い」にひとつ、ヒントがあると話してくれた。

RECLOで委託を受けた商品は決してオンラインだけの販売ではなく、資料にもある通り店舗での販売も考えられている。もしかしたら、そういった訪問客向けに販売している店舗に卸すという流通形態も持っているのかもしれない。

いずれにせよ、RECLOのモデルを見てみると、自社でトラフィックを稼いで仕入れも販売も両立させるコマースモデルというよりも、委託販売のスキームを効率化し、仕入れと販売の両方のチャネルをつなぐ「モジュール」みたいな存在に見えてくる。

圧倒的なトラフィックを集めることのできるC2Cモデルとは似てるようで、全く違う戦い方になるのも大変興味深い点ではないだろうか。

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