
Image Credit: Dean Takahashi/VentureBeat
仮想/拡張現実の未来は近く、投資家たちはそこに参加したいと願っている。
AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の2015年における投資調達額が6億8600万ドル(訳者注:120円換算で約823億円)に到達したと、Digi-Capitalが伝えている。これはスマホ向けに提供されたGoogleのCardboardやSamsungのGear VRによってもたらされた、一般消費者向けの仮想現実が可能になった年の出来事だ。
この6億8600万ドルのほとんどはビデオサービスであり、ゲームや(科学や工業に一部テスト的に利用された)ソリューション及びサービスがそれに続いている。このことはよく理解できることであり、ビデオコンテンツは最もコストを掛けずに生産が可能であり、そして最も大きなオーディエンス層に対してアピールが可能だからである。
ARとVRの両方に対してのヘッドマウントディスプレイ(HMD)についてはDigi-Capitalの詳細が下記に示されている。HTC VineやOculus Riftといったこれらのデバイスの多くは今年、利用可能となる。Digi-Capitalは2016年により幅広い層への投資を期待している。
「今年はAR/VR投資にとって転換点で、少数の大胆な投資家たちのものからより幅広い投資家、もしくはコーポレート投資コミュニティへと移行することになるだろう」とDigi-CapitalおよびEyetouch Realityの創業者であり、最高経営責任者のTim Merelはレポートにこう書いている。
「次世代のプラットフォームはAR/VRに移行することになり、2020年までに1200億ドルにその規模を成長させることになるだろう。そして何か特定の提供物を持っているこの界隈にいる起業家にとってこれまでにないよい時間となるだろう」。
Digi-Capitalはまた2011年から2015年までのAR/VR投資について既に投資された額の128%が回収されており、その多くが2014年に実施されたFacebookとOculusによる20億ドルのディールによってもたらされていることも記している。ちなみにこのディールは合併や企業買収案件の価値の80%ほどを占めているだろうとMerelはGamesBeatに語り、そしてそれは買収サイズの巨大さを考えるとそこまで驚くべきことではないとしていた。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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