スマートキャンプの創業者で代表を務める古橋智史氏の話では、クラウドサービスの傾向として、最近ではコミュニケーション・ツールの Slack と連携できるかどうかが B 向けサービスの要となってきており、今後は外部ツールとの連携可否がクラウドサービスが選定される上で大きな要素になりそうだ。日本では、マーケティングツールに特化した機能比較サイトとして Marketer’s STORE(マケスト)が存在するが、カバーしているクラウドサービスの分野・量・ビジネスモデルの観点から、Boxil とは直接的な競合にならないと考えてよいだろう。
スマートフォンでも閲覧できるようになった Boxil
今回のサイトリニューアルとあわせ、Boxil では PC だけでなく、スマートフォンからの閲覧にも対応した。個人ユーザに比べ、とかく法人ユーザでは新しいクラウドサービスの導入には保守的だが、日本に少ないと言われるビジネス向けクラウドサービスのスタートアップの活躍にも、Boxil の存在が一役買ってくれることを期待したい。
横浜を拠点に、オンラインによる自動車の中古パーツ流通事業を展開する ZERO TO ONE(ゼロトゥワン)は5日、空席のあるドライバーと、相乗りしたい同乗者をマッチングするアプリ「norina(ノリーナ)」を Android 向けにローンチした。Google Play からダウンロードでき、iOS 版については7月中にローンチ予定。 日本では、Uber や Lyft に代表される金銭の授受を伴うタ…
ZERO TO ONE は、全国で150店舗の中古の自動車/バイクパーツの販売店を展開するアップガレージからスピンオフしたスタートアップで、アップガレージを含む複数の自動車の中古パーツを販売する店舗と、パーツの希望を購入する日本内外の自動車好きユーザをつなぐマーケットプレイス「Croooober(クルーバー)」を運営している。自動車の中古パーツのマーケットプレイスがライドシェアリングアプリを出す理由について、ZERO TO ONE の代表取締役を務める河野映彦氏は、次のように教えてくれた。
とはいえ、ZERO TO ONE の本業はあくまで Croooober なので、norina は Croooober への注目を集めるためのツールに過ぎない。3年前にスタートした、インターネット上での自動車中古パーツ流通のビジネスの売上は現在年間30億円ほど。国内:海外の売上比は9:1程度で、アメリカの西海岸などから、映画「ワイルドスピード」で見られたような日本のカスタムカーの熱烈なファンが、品質のよい日本の中古パーツを求めてオーダーしてくるのだという。Croooober 上でパーツを販売する店舗に対しては、海外発送時には輸出に必要な通関手続や購入者からの返品受付をZERO TO ONE が代行する。
これは同じ中古品流通を営むブックオフが成功した理由でもあるが、中古品の売買を行う業界では、ビジネスをスケールする上で、売れ筋にある商品の在庫状況の的確な把握と、店頭で目利きができる人に依存しない値付・買取できる単品管理のしくみが導入できることがカギになる。自動車の中古パーツの業界には、まだそのようなしくみがなく、ZERO TO ONE ではアップガレージのノウハウも活用しながら、Croooober に参加する中古パーツ販売店にシステムの導入を図りたい考えだ。
日本の自動車人口は減少しつつある一方、中古パーツの購入者には圧倒的に自動車愛好家が多く、世界的に見ても景気には左右されにくく市場は拡大傾向にあるのだとか。海外展開においては配送運賃や返品受付のコストが課題となるため、ZERO TO ONE では今後、 Croooober のユーザ向けに、アメリカ西海岸やアジアに拠点となるデポの設置を検討したいとしている。
<Pick Up> Robotic shopping carts will suggest what to buy 米国のスーパー大手チェーン「Walmart」が、ロボット開発企業「Five Elements Robotics」と協同で新たな取り組みを検討していることがわかりました。買い物リストを片手に、大きな買い物かごを押しながら店内を歩き回る従来の体験を置き換えるものだとか。 どん…