
Pokemon Go は既にバズっている。このモバイルゲームは、ユーザーがリアルな世界でポケモンを捕まえるゲームで、おかしな場所で(これらの場所が本物なのかを確かめることは難しいが)ポケモンを登場させるらしい。
自分のカメラを使って3Dのポケモンを現実世界に重ね合わせるというこのゲームの、爆発的な出だしの人気が目立っている。
だが、このゲームのもっとも重要なのは次の点だ。つまり、これは史上最も人気のある拡張現実(AR)アプリであるかもしれず、この技術をメインストリームにしたということだ。
いや、ちょっと待って。Ingressという別のARゲームはPokemon Goの「前に」出たじゃないか?
確かにその通りなのだが、Ingress はこんなにも人気を博さなかった。Ingressは、iOSのアプリランキングのトップ50にギリギリ入ったに過ぎず、その後の人気は落ち込んだ。アプリ分析企業のApp Annieの情報によると。

一方で、Pokemon Goは米国、オーストラリア、ニュージーランドでローンチ後数日以内にトップに躍り出た。
これは偶然ではない。Ingress、Pokemonは両者ともNianticと呼ばれるGoogleのスピンオフ企業によってつくられた。なので、Ingressの経験で得た学びのいくつかは、この後輩に受け継がれている。急速な人気のもう一つの背景として、Pokemonは文化的現象でよく知られているブランドであるという事実もある。
まだまだ先は長い
一方で、Pokemon Goはいくつかの問題に悩まされてもいる。いくつかの国ではローンチに遅れが出ている。サーバーの負荷に対応しきれなかったようだ。

ゲームの遊び方は、自慢するようなものでもない。闘いの少ないカジュアルなゲームで、元々のPokemonシリーズに見られるような深さに欠ける。
今のところ、ユーザーレビューもよくない。iOSの星の平均数は5つ中3で、アプリにしては低い評価だ。
もちろん、こうした問題は直され、ゲームの要素もより増えるだろう。だが、Pokemon Goが今の勢いを保てるかは様子見だ。
最もうまくいけば、Pokemon Goは拡張現実の分野でキラーアプリになうだろう。最悪の場合は、本当にヒットするゲームの前哨戦という位置付けになるだろう。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待