アプリで求人票作ってチャットで面接ーースタンバイカンパニーが目指す「スマホ時代の採用スタイル」とは

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地図から求人検索できるという大きなコンセプト転換を図った「スタンバイ」に新たな機能が追加された。HR Tech領域を推進するビズリーチは7月27日、求人票を作成できるアプリ「スタンバイ・カンパニー」を公開した。

スタンバイ・カンパニーはアプリのウォークスルーに沿って必要な情報を入力することで、アルバイト募集などの求人票を素早く作成できるATS(アプリカント・トラッキングシステム)。作成された求人情報はスタンバイ上のウェブ・アプリに掲載されることになる。アプリの利用料は無料で、掲載についてもこれまで通り無料。対応OSはiOS版が8.0以降で、Android版が4.03以降となっている。

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先月紹介したスタンバイは求人情報を地図上で検索できるのみだったが、もう一つのアプリ「スタンバイ・カンパニー」がリリースされたことで、事業者側の求人票の作成から掲載、応募者との採用連絡までもがアプリのみでできるようになった。

スタンバイが公開された際にビズリーチ取締役の竹内真氏は、この求人票作成側のスタンバイ・カンパニーについても話をしてくれていた。

その時彼がイメージしていたのは、フリマアプリに出品するような気軽さでアルバイトなどの求人情報を掲出し、それを見つけた求職者とチャットでコミュニケーションを取る、といった世界観だった。現時点でスタンバイ・カンパニーは電話でのコミュニケーション方法しか提供されていないが、今後、チャットでのメッセージングも追加されるという。

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求人が限りなくリアルタイムに近づく世界観ーーもしこれが実現すれば世の中の人手不足問題にひとつ、解決策を提示できるかもしれない。この辺りのアプローチはメルカリの地域コミュニティサービス「アッテ」なども近い印象だ。竹内氏は作りたい世界観についてこのように話してくれた。

「スタンバイは世の中に存在する全ての求人情報を検索できる世界をつくりたいと思っています。しかし、街を歩けば店舗に張られている求人も多くあり、世の中の人に知られず、応募に困っている求人が数多くあります。今人材が欲しいのに、かなわない、PCは無いけど、スマートフォンはある。この2つを叶えるのが目的です」(竹内氏)。

コンビニでアルバイトが辞めたので、即求人票を作ってその日の内にチャットで面接日を決める。そういう世界に変わるのも時間の問題なのではないだろうか。

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