ソーシャルメディア分析でニュース配信を行うSpecteeが、FSVなどからシリーズAラウンドで資金を調達

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Image credit: Spectee

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

ソーシャルメディア分析により、ニュースに関するテキストや写真をいち早く伝えるプラットフォームを提供する Spectee は26日、シリーズAラウンドで資金調達を実施したことを明らかにした。このラウンドはFSV(フジ・スタートアップ・ベンチャーズ)がリードし、監視カメラシステムブランド GANZ を展開する CBCみずほキャピタルが参加した。出資金額や比率などの詳細については開示されていない。

Spectee は2014年2月に設立(設立時の社名は、ユークリッドラボ)され、2015年10月に Open Network Lab のインキュベーション・プログラム第11期から輩出。今年3月には、アメリカの Banjo に似たモデルで、ソーシャルメディアから収集したコンテンツを権利クリアし、マスコミや企業などにニュース素材として提供する「Newsdeck」を開始している。Newsdesck 上でのコンテンツ収集にあたって、画像や動画解析に用いている人工知能技術については、Spectee が特許を出願中だ。

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Image credit: Spectee

Newsdeck の契約先はテレビやネットメディアなどの報道機関15社以上で、中でもフジテレビ報道局マルチデバイスニュースセンターでは Newsdeck を試験運用しており、7月に局内に新設されたネット取材部のコア機能にも活用が見込まれているとのこと。フジテレビ系列局が視聴者から動画や静止画投稿を受け付けるサービス「FNNビデオポスト」を運用するフジテレビラボとは、年内をめどに Newsdeck をインテグレートした、映像・画像キュレーション事業、アフェアーズ・マイニング事業を手掛ける計画だ。

前述した Banjo をはじめ、Automated Insights 社が開発した人工知能プラットフォーム「WordSmith」を活用して、世界的通信社である Associated Press(AP通信)が人工知能が生成したニュース記事の配信を進めるなど、ニュース領域における人工知能を活用したサービスは拡大の一途をたどっている。特に今年に入って顕著なのは、ニュース記事のキュレーションではなく、ニュースのオリジナル原稿や素材の確保を人工知能などによって半自動化されつつある点だ。人工知能によるニュース記事の生成は、特に数字が関係した分野が得意とされ、スポーツの試合結果などはもとより、本稿のようなファクトベースの資金調達系の記事などは近い将来、人工知能が執筆するようになるだろう。

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Image credit: Spectee

偶然にも THE BRIDGE のライターの配置体制と重なるのだが、Spectee では今月から東京に加え、ベルリンとロサンゼルスに担当者を置き、ニュース素材の配信管理とソーシャルメディアの投稿者との許諾確認作業を行っている。東京・ベルリン・ロサンゼルスで、それぞれタイムゾーンが8時間くらいずつズレるため、三交代制による24時間運用が可能になるのだそうだ。

今回資金調達した CBC は、海外に営業拠点を多数持つため、同社のネットワークを活用し、Newsdeck を海外のテレビ局などに売り込んでいくとしている。

【情報開示】 THE BRIDGE は、フジ・スタートアップ・ベンチャーズから出資を受けています。

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