Benjamin Hardyさんによる寄稿記事です。3人の素晴らしいお子さんの父親で、現在は組織心理学の博士号を取得するために猛進中。eBook「Slipstream Time Hacking」の著者。Twitter アカウントは、@BenjaminPHardy。本記事は、Mediumへの投稿記事を許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。

Jack Canfield(ジャック・キャンフィールド)はこう言った。「君が望むすべてのものは、“恐れ”の向こう側にある」と。彼は正しい。でも、僕はもう一歩踏み込んで考えてみようと思う。
苦痛、居心地の悪さ、ショック、退屈、詐欺師症候群、ぎこちなさ、恐怖、間違えること、失敗、無知、恥をかくこと:こうした感情を回避しようとすることが、君の想像を超えた素晴らしい人生を阻止している。
成功に満ちた豊かな人生には、嫌でもこうした感情がついてくる。にも関わらず、これらは君が容赦なく避けようとする感情に他ならない。
世の中は、何とも不思議なものだ。
君は、富、この上ない健康、素晴らしい人間関係、深い精神的成長といったものをどれも手にすることができる。ただし、それには代償がついてくる。君を主に阻止するのは、これを手に入れるために必要なことへの君自身の感情だ。
多くの人は、日常的に不快で厄介な感情に見舞われることに消極的だ。しかし、一時的な感情を無視する意志があれば、君は99%の人には閉ざされたままの大きなチャンスに恵まれる。
怖気付きながらも何かに挑戦する時、君には自分が人生の主導権を握っているという満足感があるはずだ。感情のとらわれの身になるのではなく、その感情をより深く体感することができるはずだ。
おかしなことに、ひとたび感情の防波堤を乗り越えて行動すると、実態は自分が思っていたほど悪くないことがわかる。
決断して行動せよ
Napoleon Hill(ナポレオン・ヒル)は、「欲求が十分に強い時、まるで人間を超越したかのような力がみなぎる」と言った。同様に、Tim Grover(ティム・グローバー)も「結果を本気で求める時、人はどんな努力をも惜しまなくなる」と言っている。
一言で言うと、Why(なぜ?)が十分に強い時、anyhow(どのようにしても)やってやるという気になる。
君の夢が大きければ大きいほど、君はこれまでとは違うことに挑戦しなければいけない。How(そのやり方)はそれぞれ異なる。気分が乗らないことにも臨まなければいけないし、君は必要なアクションを拒む気持ちに駆られるだろう。
これまでと同じことしかしないのなら、これまでと同じものしか手に入らない。君をここまで連れてきてくれたものは、君を次の場所へは連れていってはくれない。
大胆な結果を望むなら、君は大胆な行動を起こさなければいけない。
君がそれを十分に欲するなら、君の一時的な感情がそれを邪魔することはないはずだ。今この瞬間の君の気持ちなど、無関係だ。確かにそれは、君が「居心地の良い範囲」から飛び出すことを求めるだろう。当然、その瞬間は快適だとは言えない。
Tim Ferriss(ティモシー・フェリス)は、こう言っている。「人の人生における成功は、彼や彼女が持っている、“気まずい会話に臨む意志” ではかることができる」と。
自分の一時的な感情を無視して、ゴールへと突き進む意志が君にはあるだろうか?
まずは小さく始める
人生は訓練だ。
毎日が訓練だ。今この瞬間も君は訓練し、物事を試している。
まずは小さいことから始めて徐々に登り詰めればいい。
僕の場合、冷たいシャワーを浴びることがいい訓練になっている。この習慣を何年も続けている今でさえ、一瞬の抵抗が伴う。その抵抗を受け止めて、シャワーに飛び込む。数秒もすれば、ほんの少し前に感じた抵抗が、自信と満足に取って代わっている。
感情の防波堤に対自し、それを乗り越える頻度が高ければ高いほど、君が成功する可能性もまた高まる。
君は、感情の波を見事に乗りこなすようになる。
そんな時、君は「どうやってここにたどり着いたんだろう?これをどう乗り越えればいいだろう?」と自分自身に問いかけるはずだ。
一時的な居心地の良さをあきらめて、想像を絶した成功を手にするために行動するだろう。
君は、欲しいものを何でも手に入れることができる。そこには必ず道がある。でも、そこにたどり着くには、感情の抵抗に直面しなければいけない。
それでもやってみること。
今すぐに。
後回しにしないこと。
ずっと先延ばししにていたことを今すぐやってみよう。
君の秩序だった感情を揺るがすような何かに、今すぐ挑戦しよう。実際に取り掛かってみると、その実態が想像ほどに悪くないことがわかるはずだ。
そして、それをまた繰り返す。今度はさらに強い意志を持って。
これが、「10倍」思考の本質だ。世の中には、他の10倍の結果をもたらすHow(やり方)が存在する。ほとんどの人が、ここを避けようとする。
君はどうだろう?
君が乗りこなす感情の起伏(感情のローラーコースター)は、どれだけ激しいものだろうか?それは小さな山と谷なのか、それとも高い山と深い谷と回転が繰り返す激しいものなのか?人生は、「生きられる」ためにある。感情は感じられ、体感されるためにある。自分のローラーコースターは、他でもない君が設計するものだ。
ばかばかしさ、恐ろしさ、素晴らしさ、滑稽さを感じてでも、その結果を追求したいと思うか?
それとも安泰を好み、後悔を受け入れる覚悟ができているのか?
選ぶのは君だ。君が欲しいものはすべて手に入る。耐える覚悟がある感情的衝撃が激しければ激しいほど、君はその結果を早く手にすることができる。
(翻訳:三橋ゆか里)
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