エンジニアの問題解決プラットフォームとして、2014年7月にオープンした「teratail(テラテイル)」。プログラミング時に抱える問題や課題を質問すると、全国のユーザが自身の経験や知見を活かして回答してくれるサイトです。この7月に2周年を迎え、ユニークユーザ数50万人、月間129万ページビューと順調に成長しています。
teratailのユーザが関心を持つ技術
teratailでは、投稿された質問を技術タグ別に集計。技術タグは、毎月平均11 件が新たに追加され、タグの総数は2016年6 月末時点で1,120 件に超えています。
上位にランクインしたのは、実務導入の多い「PHP」や「Java」、 「JavaScript」など。一方で、2014 年に発表された言語「Swift」は10 位にランクイン。また、今年リリースされて話題の「Anglar2」「Elixir」「Kotlin」といった言語に関する質問も発生しており、新たな言語を習得することに意欲的なエンジニアの参加が確認できます。

回答率93%の高い問題解決能力

1ヶ月に2 万件を超える投稿 (質問、回答、コメントの合計)が集まるteratail。質問への回答率は93%を誇り、エンジニアにとって困った時に頼れる場になっています。また質問投稿から12 時間以内の回答率は、オープン当初の34.9%から今では84.9%に上昇。早急な解決が期待できることも魅力の一つです。
同サービスのプロデューサーは、teratailの成功要因を「既存サービスでは実現できない部分の価値提供ができたこと」だと分析します。
「プログラミングにおけるニッチな問題や新しい技術の問題など、”検索エンジンで検索しても出てこないコンテンツ”がteratailには沢山あります。そこに、純検索でランディングしてくるエンジニアが大勢いるのです。それは、teratailの高い問題解決能力(回答率93%、12時間以内回答率84.9%)によって支えられています」。(藤本直也さん)
技術コミュニティとの連携やイベント開催

エキスパートや技術コミュニティとの連携も功を奏しています。昨年3月に公開したのが、「エキスパートページ」。有名書籍の著者や、技術カンファレンス・大型コミュニティの主催者など、各技術への貢献度が高いエンジニアをエキスパートユーザとして認定し、紹介しています。各技術の第一人者による回答で、難易度の高い課題が解決されやすくなりました。
また、teratailAPIを活用したコミュニティグループチャットとの連携も。各技術コミュニティにおける Slack 等のグループチャット上に、bot がその技術に関連した質問を自動投稿する仕組みを実現。現在は、「Python」「AngularJS」「Web3D」関連のコミュニティで導入されています。
今後もteratailは、エンジニアが「本当に困っている時に頼れる場所」を提供することで、国内エンジニアの技術力の底上げ、技術の発展に貢献していくとのことです。
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