<ピックアップ> Floating warehouses, pocket-sized drones and a private tunnel network: Look at Amazon’s most ambitious, astonishing delivery patents 2016年8月には独自の飛行機を発表し、12月中旬にはドローンによる配達を収めた動画を公開したAmazo…
2015年11月に実施したシリーズ A ラウンドでは、Venturra Capital 主導のもと百万米ドル規模の資金を調達した。East Ventures は当時も、インドネシアのオンラインポータルサイト KapanLagi Network のエンジェル投資家 Steve Christian 氏と共に投資を行っている。
また、トヨタからは、同社の自動車ユーザの位置情報などのビッグデータ、全国約5,200店舗のディーラーネットワークやレンタカーサービスを提供する約1,200店舗・月間1,000万UUのオウンドメディア・会員数15万人・友達数2,500万人の LINE 公式アカウントなどのタッチポイント、トヨタのクルマに備わっているスマートキーボックス・TransLog・T-Connect・TC スマホナビアプリなどの製品/サービスが利用可能なアセットとして提供される。中長期的には、トヨタとの資本提携や業務提携についても、参加者が前向きに検討してくれることを応募条件の一つに加えている。
この点について、垣迫氏は「こうやって Open Network Lab と組んでいるのは、トヨタが本気やるんだという意気込みの現れで、アセットの拠出も含め、経営トップがコミットしていることは大きい」と語った。トップダウンで事が進んでいる以上、このプログラムに関して、現場で情報の出し惜しみのような状況は生まれないと信じてよいだろう。
第一回の TOYOTA NEXT の募集は2月20日が締切りで、一次選考・二次選考を経て、最終選考は7月中旬を予定。トヨタの現場のアセット担当者とプログラム参加者が十分に事前討議できる時間を確保するため、一般的なアクセラレータ・プログラムより選考期間が長めに設定されているのも特徴的である。7月下旬に選定プロジェクトが採択され、8月以降に可能なものから両者で開発に着手・リリースする。現時点で選定対象となる参加者の数は未定だが、協業の結果生み出される IP(知的財産権)については、原則的にトヨタとプログラム参加者の両方に帰属させるとのこと。また、採択に至らなかったアイデアについては、応募者の秘密や IP が守られる。
選考委員は、トヨタの役員から友山茂樹氏、佐藤康彦氏、村上秀一氏の3名、また、クリエイティブディレクターのレイ イナモト氏、Open Network Lab の親会社であるデジタルガレージ(東証:4819)執行役員 SVP の佐々木智也氏、トヨタ担当社員と Open Network Lab メンバーで構成される TOYOTA NEXT 事務局が務める予定。
トヨタがこれまでに行ってきたオープンイノベーションは、パーソナルモビリティ「TOYOTA i-ROAD」の実用化に向けて取り組む「OPEN ROAD PROJECT」において、カブクと組み 3Dプリンターを利用して i-ROAD のボディパーツやインテリアの一部をカスタマイズできるサービスを提供している事例、「TCスマホナビ」と予約駐車場サービス akippa との連携など限定的だった。また、トヨタは三井住友銀行や資産運用会社のスパークス・グループ(東証:8739)とともに、135億円規模の未来創生ファンドを運用している。今回の TOYOTA NEXT を通じて、同社は「できる限りのアセットを使って」(垣迫氏)スタートアップとのコラボレーションを強力に推進していきたいとしている。