中国の優れた水中ドローン4選

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Image credit: crystaleyemedia / 123RF

DJI(大疆)やEHang(億航)をはじめとする中国の新興ドローンメーカーの大きな貢献により、軍事機器だった飛行ドローンは完全に日常生活の身近な道具になった。彼らは鳥の視点から見た世界を提供しようと努力しているが、一方で、海中の眺めを提供することに特化した中国企業も存在する。

こうした企業のいくつかを紹介するために、消費者向け水中ドローンを扱う中国スタートアップのリストを用意した。以下に紹介しよう。

FiFish Atlantis

FiFish Atlantis は、大衆消費者市場向けのスマートROV(遠隔操作型水中無人探査機)だ。FiFish Atlantis を使うことによって、高画質の水中映像を撮影し、その映像をリアルタイムで地上に送ることができる。最大使用深度は100m で、フル充電で2時間使用可能なバッテリーが内蔵されている。

専用のカメラを取り付ければ、VR・ARアプリケーション用に画像を収集することも可能だ。さらに、FiFish シリーズは、ロボットアームや海洋環境検知システムを搭載し、産業用水中作業プラットフォームとして機能することもできる。

FiFish Atlantis の開発企業 Qiyuan Technology(鳍源科技)は、中国のインキュベーションプラットフォーム Taihuoniao(太火鳥)のプロジェクトから生まれた企業で、中国スタートアップ界のカリスマである Kaifu Lee(李開復)氏と Xiaomi(小米)の共同設立者である Li Wanqiang(黎万強)氏から資金提供を受けている。

White Shark Mini(白鯊MINI

White Shark Mini(白鯊 MINI)は、200万画素の映像が撮影可能なレジャー用の水中ドローンだ。3DカメラやGPS、ソナーなど他のガジェットを取り付けて動かすことができる。

White Shark Mini を開発する Deepfar Ocean Technology(深之藍海洋設備科技)は、主に軍事用水中ビークルの調査・開発を行っている。

軍事用のものは受注量が安定せずプロジェ クトのサイクルも長いということもあり、北京に本社を置く同社は、中国のドローンブームに乗るため昨年初めにWhite Shark(白鯊)ブランドをローンチし、消費者市場に手を伸ばした。同じブランドの商品に White Shark MAX(白鯊 MAX)というものがあり、それは、映画製作者や水族館のスタッフなどプロの顧客をターゲットにしている。

GLADIUS

GLADIUS は、撮影、観察、および探索のために開発されたスマートROV水中ドローンだ。ポータブルデバイスなのでサイズは 430mm × 260mm × 95mm、重さはわずか3kg。このガジェットには2つのバッテリーが内蔵されており、1回の充電で最大3〜4時間持続する。

GLADIUSの優れた点の一つは、精密な動作性である。 Quattro-thrusters デザインにより、最大4ノット(2m/s)の速度であらゆる方向に素早く動くことができる。

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PowerRay

上述の ROV は全体的に娯楽目的のために設計されているが、PowerRay はより具体的な分野に特化している。釣りだ。 PowerRay は、淡水、海水、さらに凍った水でも使えるように設計されており、水深最大30mまで潜航可能で、ソナー技術と魚誘引ライトを利用し、魚を検知しておびき寄せる水中ロボットだ。

より没入感のある体験を実現するために、このドローンは PowerVision VR ゴーグルに接続することができ、今までにない視覚体験を提供してくれる。ゴーグルの重力およびジェスチャー認識機能により、ユーザの頭の傾きがロボットの動きと連動しており、それによりロボットを制御することが可能だ。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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