3Dプリンタで作れるヒト型ロボット「PLEN2」が、成都で開催された #ChinaBang 2016で注目を集める

by TechNode TechNode on 2016.4.8

plen2-at-chinabang

本稿は、中国四川省成都市で、3月30〜31日に TechNode(動点科技)が主催した ChinaBang Awards 2016 の取材の一部である。

今年の ChinaBang Awards でファイナリストに選ばれた日本発の PLEN2 は、スケートボードからサッカーまで何でもこなす完全オープンソースの小型2足歩行ロボットである。

「私は子供の時、ロボットアニメが大好きでした」と語るのは、プレンプロジェクトの代表取締役で設立者の赤澤夏郎氏だ。赤澤氏は日本のスキーリゾートで育ち、そこで働き始めた。ロボット会社を始めた転機は、同氏の父が小さな機械工場を息子に譲り渡したいと思ったことであった。

私はその工場を継ぐ気はありませんでしたので、代わりに、子供の頃からずっと大好きだった「ロボット」でビジネスを始めたいと思いました。子供たちのためのロボットを作りたかったんです(赤澤氏)

赤澤氏は2004年に同社を設立し、その2年後に PLEN1 ロボットをローンチしたが、小規模のハードウェア会社を操業し続けることは困難であった。

弊社には次のロボットを製作するための十分な資金がありませんでした。そこで、学校や大学などのロボティックのコミュニティに接触したのです。(赤澤氏)

その上、2008年の金融危機がロボティクスに対する消費者の意欲に悪影響を与え、5年もの間、このプロジェクトを完全に脇へ追いやる結果を招いてしまった、と同氏は述べる。

2012年、成長著しいメーカームーブメントの影響がやっと大阪にも及び、オープンソース開発者の豊かな研究分野と3Dプリント性能によって、ついに低コストのロボティクスが実現可能となり、PLEN2 ロボットが誕生した。

以前は、製品を製造するには工場に依頼する必要があり、それには多くの費用と時間がかかりました。しかし、メーカームーブメントのおかげで、今では3Dプリンターを使い、昼夜を問わずオフィスに居ながら手頃な価格で新しい試作品を作ることができるのです。(赤澤氏)

プレンプロジェクトは大学向けの教育プログラム、ハードウェア、ソフトウェアアプリ、そしてビジュアルプログラミングツールで構成されている、同社ロボットの包括的なカリキュラムの販売でマネタイズしている。しかし、そのプロジェクトは依然として、開発者ら自らが自宅でロボットを3Dプリンターで出力し、かわいい2足歩行ロボットのプログラミングをすることが可能な完全オープンソースである。

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キット一式の購入を希望する人向けには、コントロールボード、サーボモーター及びその他付属品を含む PLEN2キット も販売している。必要なのはドライバー一本だけで、ロボットのハードウェアを組み立てるのに専門知識や特別な工具は必要ない。このロボットは人間の動作を真似することができるため「ミラーロボット」とも呼ばれている。値段の一番安いキットは550米ドルで販売されている。

また、将来はロボットの小型化を目指しており、利用者はどこへ行くにもロボットを携帯することが可能になるだろう。

小型ロボットはスマートフォンに取って代わることになり、ボイスコマンド機能は強化されるでしょう。(赤澤氏)

赤澤氏は、それには2つの理由があると言う。まず、このロボットはオープンソースなので開発者を引き付けることができること。そして次に、ロボットのインターフェースが、利用者のカメラやセンサーデバイスによって製品とさらにつながりを持てることだ。

同社は木曜(3月31日)、中国の家電メーカー Goertek(歌尔声学)とのジョイントベンチャーをローンチした。PLEN Goer Robotics(本社・大阪)の経営は赤澤氏が行う。赤澤氏は、中国企業との協力により今年の生産コストは低くなるだろうと予測している。

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【via Technode】 @technodechina

【原文】

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