Miaopai(秒拍)、Xiaokaxiu(小咖秀)、Yizhibo(一直播)といった動画ストリーミング、シェアリングアプリの親会社である Yixia Tech(一下科技) は最近、Weibo がリードするシリーズ E ラウンドで5億米ドルの資金を調達した。これは昨年の2億米ドルのシリーズ D ラウンドに続くもので、これにより同社の時価総額は30~50億米ドル規模となっている。
ここ数年、Weibo は一連の戦略的調整過程にあり、成長にも影響がもたらされた。先週(11月第3週)烏鎮で開かれたインターネット国際カンファレンスで、Weibo の CEO である Cao Guowei(曹国偉)氏は、第2四半期でみられた成長要因がショートビデオシェアリングとリアルタイムのコンテンツ消費にあり、これらによってユーザ体験が向上したと発言している。
Yixia Technology の CEO である Han Kun(韓坤)氏は、Miaopai が2015年後半より複数のマーケティングキャンペーンを通じて収益を獲得し始めたことを、とあるインタビューで語っている。同社シニア VP の Liu Zhengxin 氏も、同社のショート動画が将来的に得られる収益は主に広告収入によるものだろうとしている。
現在では動画プラットフォームの広告収入からレベニューシェアを受けることは不可能であるが、ブランドマーケティングキャンペーンといった他のマネタイズ施策を試験的に始めているものもある。Miaopai のランキングで2位だった Yi Tiao(一条視頻)はさまざまな動画・ソーシャルプラットフォーム上のアカウントを通じてフィジカル商品の販売を始めている。
巨大なユーザーベースと中国のユニークなテックエコシステムが起爆剤となり、最も神聖な伝統的エンターテイメントの一つ、テレビ番組の再始動が進んでいる。 中国の長寿番組で、最も成功したリアリティテレビオーディション番組の一つである Super Girl(超級女声)はそのメインステージをオンラインに移行し、クロスメディア番組として刷新する。世界中のテレビ番組がオンライン投票やモバイルソーシャル機能を提供す…
中国の長寿番組で、最も成功したリアリティテレビオーディション番組の一つである Super Girl(超級女声)はそのメインステージをオンラインに移行し、クロスメディア番組として刷新する。世界中のテレビ番組がオンライン投票やモバイルソーシャル機能を提供する傍ら、Super Girl はインターネットとテレビの垣根を完全に取り除き、番組の大半は課金制ソーシャルネットワークに類似したものとなる。
運営するテレビ局は、Super Girl のファーストシーズン優勝者 Chris Lee(李宇春)がプロの審査員にはあまり受けなかったにもかかわらず、オーディエンスの心をとらえ、今なお中国を代表するポップスターであることを誇りに思っている。Super Girl と Happy Boy(快楽男声)の2つの代表的オーディション番組はいずれも視聴者投票を実施し、過去11年間で多くのトップポップスターを輩出している。
10年前は SMS が唯一の投票テクノロジーであったのに比べ、放送局は番組をさらに視聴者参加型にするため、現在は最新最強のオンライン手法を取り揃えている。オンライン投票により、リアルタイムランキングが可能となった。Mango Live アプリは視聴者から獲得したバーチャルポイントをもとに、参加者のランキングを決定するのだ。
革命的アーティスト開発プロセス
2016 Super Girl のもう一つの特徴は、参加者が Mango Live アプリやその他のソーシャルプラットフォームを使って最初からフォロワーを獲得できることだ。
以前は、オーディション番組の優勝者は Super Girl ファーストシーズンの年に設立されたアーティスト管理会社 Tianyu と契約(マネージメントを委託)していた。現在では、放送局のオンラインプラットフォームとその他のソーシャルメディアにおけるインタラクティブ機能により、アーティストのプロモーションは様変わりしている。
ウェブが視聴者の中心的存在となり、番組が増えるとともに、次の中国スーパースターは通常のテレビ番組ではなく Super Girl のような新しいインターネットフォーマットから生まれると期待されている。
最新の CNNIC(中国互連網絡信息中心)年間報告書によると、中国のオンライン動画視聴者数は中国全体のインターネットユーザの73%ほどを占める5億400万人に達し、モバイル動画視聴者数は2015年の時点で4億500万人であった。その他多くの市場と同様、中国の典型的なオンライン動画視聴者は若年層だ。2016 Super Girl 制作チームによると、参加者の50%以上は1995年以降に生まれているという。
動画ストリーミングサービス iQiyi.com(愛奇芸)によるディベート番組 Qi Pa Shuo(奇葩説)は、2シーズンですでに十数人のスターを生み出した。前 iQiyi チーフコンテンツオフィサー、ベテランテレビ番組プロデューサーであり同番組制作チームの一員であった Ma Dong(馬東)氏は、昨年 iQiyi を退職してさまざまな動画サイトのオンライン専門番組制作ビジネスを開始した。設立からわずか半年で、Ma 氏のスタートアップ Me We Media(米未伝媒)は最新の資金ラウンドにおいて20億元(約3億米ドル)の評価を得た。
Hunan Broacasting System は独自のオンラインストリーミングサイト Hunantv.com を2011年にローンチした。昨年後半からオリジナル番組の制作を開始し、今年に入ってからサードパーティーコンテンツのストリーミングを始めた。2016 Super Girl の直前にローンチした Mango Live アプリもその他イベントのライブストリーミングを始めている。同社が管理する2つのオンラインサービスは2015年に外部資金調達で5億元を獲得し、本格的なオンライン動画ビジネスを確立するため再ラウンドを行うと報じられている。
Committee to Protect Journalists(CPJ、ジャーナリスト保護委員会)による詳細なレポートは、政府による検閲とユーザエクスペリエンスに常時取り組んでいる企業の姿を伝えている。中国のマイクロ・ブログプラットフォームWeibo(微博)では、ユーザが規則に従わない場合、センシティブなメッセージは削除され、アカウントは直ちに閉鎖されてしまう。 この事実はよく知られていることで…
Committee to Protect Journalists(CPJ、ジャーナリスト保護委員会)による詳細なレポートは、政府による検閲とユーザエクスペリエンスに常時取り組んでいる企業の姿を伝えている。中国のマイクロ・ブログプラットフォームWeibo(微博)では、ユーザが規則に従わない場合、センシティブなメッセージは削除され、アカウントは直ちに閉鎖されてしまう。
この事実はよく知られていることであるが、Committee to Protect Journalists(CPJ)によって公表されたこの素晴らしいレポートでは、ユーザの獲得・参加と中国政府への譲歩の間で板挟みになっているソーシャルメディアサイトの実態が明らかにされている。
<ピックアップ> Weibo CEO: 70 percent of daily active users are on mobile 上海で開催されたMobile Asia Expoで中国ソーシャル大手WeiboのCEO、Wang Gaofei氏が明らかにしたそうで、同サービスのデイリーアクティブの70%がモバイルからきているとのことでした。月間1億4000万人規模のアクティブユーザー…
上海で開催されたMobile Asia Expoで中国ソーシャル大手WeiboのCEO、Wang Gaofei氏が明らかにしたそうで、同サービスのデイリーアクティブの70%がモバイルからきているとのことでした。月間1億4000万人規模のアクティブユーザーを抱えるソーシャルグラフで7割の数字はなかなかインパクトがあります。
【ピックアップ】は世界のテク系スタートアップの資金調達やトレンド記事を概要と共にお届けします Weibo disappoints with low IPO debut, but shares climb after cold start 中国オンラインメディア企業のSina(NASDAQ:SINA)が運営するWeibo「Sina Weibo」がこの度、ナスダック市場に上場をいたしました。ティッカー…