スコットランドのグラスゴー大学で名誉学位を受賞した後、Apple のチーフエグゼクティブであるティム・クック氏はファイアサイド・チャットや質疑応答セッションを通じ、参加した大学生に向けて幅広い話題を提供した。
イベントは完売した上に座席は限られていたが、幸いなことにこのイベントのビデオ録画が YouTube にアップされていた。 (こちらをポストした9to5Macに敬意を表する)
クック氏は話題の中で Apple の再生可能エネルギーや、Apple デバイスによる健康管理の方法、FBI 暗号化の話題、シニカルな人々への対処方法、トランプ大統領による米国渡航制限への執行命令(「われわれはそれは間違っていると思う」と彼は言及してる)、そして彼がここ数日のヨーロッパツアー中に会った数人について触れていた。
しかし、Apple ウォッチャーにとって最も興味深いコメントは、クック氏の前の代表であるスティーブ・ジョブズ氏への言及になるのではないだろうか。ーーつまり、トランプ大統領がイスラム教徒を排除しようとした話題に関連して、彼はこのように語っている。
「スティーブは移民の子だった。スティーブ・ジョブズの父、アブドルファッタ”ジョン”ジャンダル(Abdulfattah “John” Jandali)氏はシリアで生まれ育ったんだ」。
これはクック氏が数日前に従業員向けに配信したメモの中で「Apple は移民なしでは存在しないだろう」と語ったもので、これをクック氏は学生に向けて改めて繰り返していた。
これとは別に、とある学生がスティーブ・ジョブズ氏の精神がまだ Apple に生きているかどうか、特に iPad Pro で動作する Apple Pencil スタイラスの登場について質問をしていた。
クック氏はそれに対して、確かにスティーブ氏はスタイラスを嫌っていたと認めた上で「それでも Apple Pencil は創造的なツールなんだ」と回答している。そしてその上でこんな風にも語っていた。
「スティーブの DNA は常に Apple のコアとなっている。スティーブの存在は深くこの会社に組み込まれているんだ。私たちは彼を賞賛しているし、彼の哲学を讃えている。彼の哲学は Apple にとって今後、100年間生き続けるだろう。そう、そうなんだ。彼はまだ Apple そのものなんだ」。
最後にクック氏は影響を与えられた人物は?という問いに対してこう答えている。「ジョブズさ。それも『相当』ね」。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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