人工知能を使ったパーソナライズド・レコメンデーションで、中国の読み物アプリは次のステージへ

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Image credit: Pixabay

<ピックアップ> Is AI-powered personalized recommendation the next stage of China’s reading applications?

2016年7月にローンチされた読み物アプリ「Qing Mang Magazine(軽芒雑誌)」は、12月に開催されたプレスイベント以降、中国のベテランネットユーザ達から注目を集めている。そうした注目の一部はスター起業家 Wang Junyu(王俊煜)氏に向けられたものである。彼は昨年7月に前の会社を推定2億米ドルで Alibaba(阿里巴巴)に売却している。

人々の興味を引きつけているのは、Qing Mang Magazine が新たに導入したモデルだ。このアプリはインタレストベースのサブスクリプションモデルを採用している。ユーザは、興味のある特定のテーマを登録しておくと、そのテーマに基づいてアルゴリズムがキュレーションした記事のコレクションを受け取ることができる。中国において最速でユニコーン企業になった企業のひとつ、Toutiao(今日頭条) も同様のアルゴリズムを使ったスキームをここ2年ほど利用している。

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中国におけるコンテンツの3大配信チャネル

中国のモバイル市場には主要なコンテンツ配信チャネルが3つ存在する。その3つとは、モバイルニュースアプリ、パーソナライズド・ニュースアグリゲーター、そしてソーシャルメディアプラットフォームだ。

Qing Mang のモデル

Qing Mang は、上記3つのモデルに独自のイノベーションを組み合わせたものだ。同アプリはクオリティの高いコンテンツを揃え、プレミアムな読書体験を提供するサービスとして位置づけられている。中国における既存のサービスと比較して、チャットボットベースのインタラクション、インタレストベースのコンテンツキュレーション、読書体験の共有、スタイリッシュなレイアウトなどの特徴がある。

設立者で CEO の Wang Junyu 氏はインタビューの中で、このような読み物アプリの成長は「遅く、直線的で、長期的なプロセスになる」と語った。収穫の日がやってくるまで長い間待ち続けなくてはならず、スタートアップにとっては、忍耐と慎重さが必要とされる仕事になりそうだ。

Via China Tech Insights

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