Alibaba(阿里巴巴)、インドのモバイルコマース企業Paytmに最大2億5,000万米ドルを新たに投資へ

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Paytm

インドの e コマース市場は昨年一時的に落ち着きをみせていたが、復調の動きがあるようだ。資金調達の危機、時価総額の減少といった報道が相次いでいたインドの e コマースセクターに明るいニュースが舞い込んでいる。

The Economic Times のレポートによると、中国の e コマース大手 Alibaba Group(阿里巴巴集団)は、2億~2億5,000万米ドルの資金をインドのモバイルコマース・ウォレット企業 Paytm に投資するという。Alipay(支付宝)と Alibaba は2015年9月にすでに6億8,000万米ドルを投資していたが、今回の投資で持分は過半数を超えると2つの匿名情報筋の話とともに伝えている。

本件に関する正式な発表は、今後数週間のうちになされる予定だ。

今回の資金注入は、Paytm にとってインドの e コマース市場で約70%のシェアを持つ強力なライバル Flipkart と Amazon のほか、Snapdeal に対抗するための大きな戦力となる。2016年11月にインド政府が発表した廃貨方針を受け、需要が増加している同社のモバイルウォレット事業にとっても力となる。それ以降、Paytm は何百万という顧客を獲得した。

先述の匿名情報筋によると、投資後、Paytm のオンラインマーケットプレイスは PayTM Mall か PayTM Bazaar にブランド名が変わるという。

ノイダ拠点の One97 Communications が運営する Paytm は、モバイルコマースおよびモバイル決済リチャージプラットフォームだ。2000年に Vijay Sekhar Sharma 氏により設立された同社は、デジタルの商品やサービスのほか、モバイル広告、マーケティング、店舗向けの決済サービスを提供している。同社はこれまでに、SAIF Partners、Sapphire Venture、Silicon Valley Bank、有名な業界関係者の Ratan Tata 氏などからおよそ10億米ドルもの資金を調達してきた。

同社は最近、決済銀行をローンチした。この銀行は、個人や中小企業から口座あたり最大1ラーク(1,500米ドル)までの預金を受け入れることができる。

Paytm は最近、Alibaba Group のグローバル部門 マネージングディレクター である K Guru Gowrappan 氏を追加役員として新たに迎えた。この動きの数日前には、Mark Schwartz 氏 (Goldman Sachs Group の副会長、Goldman Sachs アジア太平洋会長)を役員に加えている。Schwartz 氏は、2014年に Alibaba 創業者 Jack Ma(馬雲)氏と副会長の Joseph Tsai(蔡崇信)氏がニューヨークで250億米ドルの IPO を行った際に重要な役割を果たした人物だ。

2016年はインドの e コマース企業にとって良くない1年だった。投資が冷え込んだことで Flipkart や Snapdeal といった企業が苦境に陥り、最大の競合 Amazon に多くのシェアを奪われた。Flipkart はほかにも少数株主の Morgan Stanley によって幾度か評価を切り下げられ、昨年12月には、米国を拠点とする Vanguard GroupがFlipkart の保有持分評価を33%も引き下げていた。

昨年2月には、中国の e コマース大手 Alibaba が Flipkart を買収する計画があると報じられた。その交渉はその後進展をみせなかった。というのも、当時すでに Snapdeal に投資していた同社が、Flipkart は過大評価されていると感じていたからだ。今回 Alibaba が Paytm に投資すると報じられたことで、Flipkart 買収の噂は少なくとも当面は鳴りを潜めることになる。

【via e27】 @E27co

【原文】

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