
Image credit: アペルザ
横浜を拠点とし、製造業向けの間接材カタログダウンロードサイト「Cluez(クルーズ)」や価格比較サイト「Aperza(アペルザ)」を運営するアペルザは、ジャフコ(東証:8595)とGMO ベンチャーパートナーズ(GMO-VP)から6億円を調達したと発表した。シリーズ A ラウンドと推定される。
今回の調達はアペルザにとって、昨年11月に実施した GMO-VP からの1.5億円の調達(シードラウンド)、今年3月に実施した、元ソニー会長でクオンタムリープのファウンダー 兼 CEO である出井伸之氏、元楽天副社長で島田亨氏、メルカリ取締役の小泉文明氏らの経営顧問就任に伴う資金調達(ラウンドおよび調達額不明)に続くものだ。
アペルザは、現在代表取締役を務める石原誠氏が2014年12月に設立(当時の社名はクルーズ)。「Cluez」には昨年11月の段階で約1,600社の間接資材商社が出展しているとしていたが、2017年3月の段階で出展社数が3,000社、そして6月の段階で4,000社に達したことを明らかにしている。これら出展社からの収録カタログ件数は約13,000点に達しているとのことだ。

アペルザでは、調達した資金を使って、既存事業の人材拡大に加え、海外進出と Eコマース事業への展開を強化するとしている。
海外進出では、アペルザが運営する Cluez や Aperza へのトラフィックは日本国内にとどまらず、既に中国や東南アジアといった海外からのアクセスが増えはじめており、これらのサービスの海外展開を本格化させる準備を進めていくとしている。Cluez は2015年8月に台湾版をローンチ、2016年には中国最大の製造業ポータル「Gongkong(工控)」と戦略的業務提携を締結している。

Eコマース分野の事業強化については、現在は価格比較サイトである Aperza を強化する。石原氏が以前見せてくれた資料では、創業時に描いたブループリントとして、Aperza を価格比較サイトから、製品を直接販売できるマーケットプレイス、EC サイトへと発展させることが明らかにされていた。今回の調達を受けて発表された計画は、このブループリントに則った形だ。
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