Le Wagon はフランス発祥のコーディングブートキャンプで、「コーディングを学ぶことで人生を変えられる」を合言葉に、世界27都市で9週間の集中プログラムを展開している。今年2月に東京に上陸し、Le Wagon Tokyo として東京・目黒の Impact Hub Tokyo を拠点に活動を始めた。
開始当初の第58期では9人だった生徒数は、先ごろコースを修了したばかりの第94期では15カ国出身の20人にまで拡大。東京チャプターからは、今年通算では11のプロジェクトが生まれた(Le Wagon は世界27都市で展開されているため、バッチ名は世界通算でのカウントとなっている)。
Le Wagon Tokyo は来年4月に開始するバッチから、英語コースとあわせ日本語コースを開設することを明らかにした。Le Wagon Tokyo は現在1月15日〜3月16日のバッチ参加者を募集中だが、その次の4月のバッチから日本語コースが利用可能になる。4月開始バッチの募集はまだ開始されていないが、これまでの事例に習えば、来年2月くらいまでに参加申込することで、通常79万円の授業料が、かなり早割の金額で受講できるはずだ。
Le Wagon Tokyo のオーガナイザーの一人である Sylvain Pierre 氏によれば、Le Wagon のネットワークを通じた世界中で開催されているコミュニティやイベントの数も、今年4月の400件から現在では1,500件にまで増加。Le Wagon Tokyo の参加者や卒業生は、これらのイベントやコミュニティを通じて、起業意欲を後押しできるだろうと期待感を示す。
Le Wagon Tokyo はこれまでに、DMM.com、Stripe、Google、500 Startups Japan といたテック企業や VC らと協力し、コーディング初心者向けに参加費無料のワークショップや勉強会を開催してきた。ブートキャンププログラムの卒業生からは、すでに Amazon Japan、TechShop のほか、500 Startups Japan の投資先に入社するような人々も生まれているそうだ。
起業家にコーディングは必要不可欠なスキルではないが、コーディングができるに越したことはない。視野や発想が広がるだろうし、仮に起業に失敗しても、プログラミングの腕で食っていける安心感にもつながる。Le Wagon がフランス発ということもあって、フランス人起業家の Xavier Niel 氏がシリコンバレーやパリで展開する完全無償のコーディングスクール「École 42」のことを思い出すのだが、コーディングスキルには確かに人生を変えられるだけの効能があるのかもしれない。
以下は、11月に開催された直近の第94期デモデイから。
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する