創薬スタートアップのEngine BioSciences 、シードラウンドで東南アジア新記録となる1,000万米ドルを調達

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Engine team member
Engine チームメンバー。(左から)共同設立者 Jeffrey Lu 氏、Daphne Teo 氏、生物科学リーダー Asha Shekaran 氏、研究官 Sadiduddin Edbe Selamat 氏、上級研究官 Yogavalli Poobalan 氏
Photo credit: Engine BioSciences

アメリカとシンガポールに拠点を置く医薬品開発プラットフォーム、Engine BioSciences がシードラウンドで1,000万米ドルの資金調達に成功した。これは、東南アジアのシードラウンドにおいて最も高い調達額の一つである。

同ラウンドは、シリコンバレーの Danhua Capital と中国の 6 Dimensions Capital(通和毓承)が共同でリードした。Temasek の子会社 Pavilion Capital、シンガポール経済開発庁の投資部門 EDBI、Baidu Ventures(百度風投)、WI Harper、Nest.Bio Ventures、WuXi AppTec(薬明康德)も投資に参加した。

Engine によると、調達した資金は創薬プラットフォームのさらなる開発、シンガポールとサンフランシスコでの科学チームおよびエグゼクティブチームの拡大、前臨床試験の実施に使われる予定。

同社は生物学的研究と人工知能を活用し、重大な病気に対する治療法の発見および開発を手掛けるスタートアップである。2015年、起業家の Jeffrey Lu 氏、マサチューセッツ工科大学(MIT)の助教授 Timothy Lu 氏、シンガポール人投資家 Daphne Teo 氏、メイヨークリニックの助教授 Hu Li 氏、カリフォルニア大学サンディエゴ校の助教授 Prashant Mali 氏によって設立された。

巨大シード

Tech in Asia のデータによると、Engine が調達した1,000万米ドルは、東南アジアにおけるライフサイエンス関連スタートアップのシードラウンドで過去最高額である。また同地域の全ての業界を含めてもトップに迫る勢いだ。

Top 10 Southeast Asia seed rounfs

その調達額は、投資会社 Marvelstone Group のスピンアウトであるMarvelstone Tech が2016年2月に調達した1,250万米ドルとAlpha Fintech が2013年4月に調達した1,200万米ドルに惜しくも及ばなかった。

しかしながら、両社のラウンドはエンジェル投資家から得た資金だ。よって、Engine の1,000万米ドルは東南アジアの機関投資家から集めた額としては過去最大になると Tech in Asia は見ている。

また、ライフサイエンス業界に限定すると、バイオテックのシードラウンドで現在第1位である(Tech in Asia 調べ)。そして、ライフサイエンスとヘルスケア部門における全ての投資ステージで、最も規模の大きいラウンドの一つとなった。

今後、東南アジアの数少ないバイオテックスタートアップの中で、より大規模な資金調達が行われるかどうかは未知数だ。

Tech in Asia の調べでは、東南アジアにおいてバイオテック・医療機器デバイス部門のスタートアップが2012年以降に調達した合計金額は、3億9,900万米ドルと比較的少ない。そのうち、ほぼ4分の1にあたる9,890万米ドルは昨年に調達されている。

昨年のうち8,000万米ドルは、Temasek がリードした投資ラウンドで、がん治療を手掛ける Tessa Therapeutics が調達した額である。しかし、これはライフサイエンス・医療技術部門で、資金調達が増加傾向にあることを示しているのではないかと思われる。

新たな詳細情報やコメントが届き次第、この記事を随時更新していく予定。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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