Tencent(騰訊)、オンラインゲーマー向けのソーシャル信用格付システムを導入

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傘下の Sesame Credit(芝麻信用)を使って Alibaba(阿里巴巴)が中国のソーシャル信用格付業界を牽引する中、Tencent(騰訊)は寡占化しつつある分野での信用取引の照準を合わせつつある。その分野とはゲームだ。Weibo(微博)上での発表によれば、売上ベースで世界最大となったゲームデベロッパである Tencent は、オンラインゲーマー向けの信用格付システムをローンチした。

同社によれば、アカウント情報の完全性、活動の度合、ゲーム資産、セキュリティ面での貢献、騙し行為の有無など複数の側面から月次ベースでスコアが評価される。ゲーム時間が長く、実名認証や他者の騙し行為の報告をすれば信用スコアの上昇につながり、他方、騙し行為、違法情報や汚い言葉の拡散はスコアの下降につながる。

このサービスの評価対象は現在のところ、WeChat(微信)や QQ のアカウントでログインしているゲーマ。高スコアのプレーヤーは、新ゲームの内部テストに傘下したり、仮想ギフトを入手したりすることができる。「Honour of Kings(王者栄耀)」、「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」、「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ、略称:PUBG)」といった最も人気のあるゲームのうち、Exciting Battlefield と QQ Speed(QQ 飛車)は、この信用格付システムでサポートされている。

企業は集めた大量のデータを使ってリスクを下げられることから、信用スコアシステムの重要性が増していることは明らかだ。Alibaba と同様、Tencent は信用格付事業のライセンスを持つ企業の一つだが、競合に比べると事業へのスピードが比較的遅いものとなっている。Alibaba が自社のソーシャル信用格付システムを立ち上げてから2年を経過して、Tencent は徐々に自社信用格付システムのテストを始めたところだ。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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