スマート・セキュリティのSecual、Wi-Fi無しの環境にもシステムを導入できる「Secual SIMゲートウェイ」の先行販売を開始

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Secual SIM ゲートウェイ
Image credit: Secual

ホームセキュリティ・デバイスや関連するクラウドサービスを開発する Secual(セキュアル)は16日、「Secual SIM ゲートウェイ」を開発し、2018年6月より先行販売を開始することを発表した。販売価格はオープンプライス。

Secual は、窓やドアに設置した専用センサーで不審者が侵入を試みる際の振動・衝撃を検知し、スマートフォン・アプリへアラート通知を行う防犯ソリューションだ。このサービスの利用には、窓・ドア用センサーのほか、各センサーからの情報を集約しシステムに中継する役割を担う専用ゲートウェイと、このゲートウェイをインターネット接続のための Wi-Fi 通信環境が必要。

人口カバー率99.9%を誇る FOMA ネットワークを使った Secual SIM ゲートウェイを市場に投入することで、Wi-Fi 通信環境が必要という条件を事実上排除することが可能となり、日本国内のあらゆる場所で、スマートフォンなどを持たない世代や、インターネット接続環境の無い世帯でも Secual の導入が可能になる。

Secual 以外からも、スマートフォンなどを使った安価なホームセキュリティサービスはいくつか紹介されているが、いずれもシステムを実装する環境に Wi-Fi の用意を前提としていることが多い。需要が増えつつあるシニア層へのアプローチをする上で、ユーザにスマートフォンや Wi-Fi 環境の用意を求めることは、普及を減速させる要因になるため、Secual は今回の新製品でその問題を解決したいようだ。

Secual は2015年6月のローンチ以降、多くの戦略的投資家から資金を調達している。これまでに資金を調達したのは、ウィルグループインキュベートファンド(2015年6月)、ベクトル(東証:6058)とインベスターズクラウド(2016年5月)、ワイヤレスゲート(2017年4月)と、住宅設備大手の LIXIL(東証:5938)から1億円を調達(2017年8月)、NHN CAPITAL(2017年8月)など。Secual SIM ゲートウェイの投入で、これら戦略的投資家を通じた販売チャネルの開拓にも拍車がかかるだろう。

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