最近、WeWork の六本木アークヒルズサウスにある拠点を東京都知事が訪れ、海外からの投資について強調したのも一つの例だ。アークヒルズは、経済産業省の関係機関である JETRO(日本貿易振興機構)の拠点があることで知られる。アークヒルズの中には、海外直接投資のような活動を扱う Invest Tokyo Center も存在する。
Plug and Play がすでに外資系プレーヤーとしてサービスを展開する、東京のスタートアップハブ渋谷にも、WeWork はまもなくロケーションをオープンする予定だ。本稿執筆時点で完全には確認できていないが、ある海外のバッテリー技術を持つスタートアップは、カナダ大使館に容易にアクセスできる渋谷ロケーションに可能性を見出しているようだ。本件についての詳報は、ステルスモードを脱した後にお伝えできると思う。
コワーキング施設は広々とした余裕のある空間として設計されるが、その市場は段々と混み合ってきている。インドネシアでは EV Hive という運営会社が新たに2,000万米ドルを調達した。 このシリーズ A ラウンドは SoftBank Ventures Korea がリードし、H&CK Partners、Tigris Capital、STIC Investments、韓国のインターネットポー…
Photo credit: EV Hive
コワーキング施設は広々とした余裕のある空間として設計されるが、その市場は段々と混み合ってきている。インドネシアでは EV Hive という運営会社が新たに2,000万米ドルを調達した。
このシリーズ A ラウンドは SoftBank Ventures Korea がリードし、H&CK Partners、Tigris Capital、STIC Investments、韓国のインターネットポータル Naver、そして日本の巨大メッセージング企業の投資部門 Line Ventures が新たに参加した。
SoftBank Ventures Korea の親会社である SoftBank Group が支援する WeWork は、ジャカルタの新たな2ヶ所を最近発表した。だが Lau 氏はアメリカのユニコーン企業がジャカルタに進出してくることに関してはあまり心配していない。彼らの参入は市場のポテンシャルを立証するものであると同氏は言う。
EV Hive は2名から10名の小さなチームに注力しているというのも WeWork のビジネスとのさらなる差別化になるだろう。
同社は現在、スペースを1ヶ月以上レンタルする約3,500人のメンバーと、1日だけ利用するおよそ5,000人(1ヶ月あたり)のユーザにサービスを提供している。1日利用のユーザの多くは契約を決める前のトライアル利用であり、そのため EV Hive はそういったユーザを長期のメンバーにするにはどうしたらいいか考える必要があるだろう。
EV Hive がインドネシア市場で突出しているのは、そのスケールと成長速度のためであるとコワーキングスペースのマーケットプレイスを提供するスタートアップ Flyspaces の設立者兼 CEO の Mario Berta氏は考えている。フィリピンに本社を置く Flyspaces は東南アジアの多数のコワーキングスペースを扱っており、その中には EV Hive やその他のインドネシア企業も含まれる。
Sinar Mas Land はジャカルタの衛星都市であるブミ・スルポン・ダマイ(BSD)のような場所で EV Hive と協力しており、そういった場所では不動産開発業者が多くの「スマートシティ」プロジェクトに取り組んでいる。最近、Apple は BSD にデベロッパーアカデミーを開設すると発表した。
元々は東南アジアのベンチャーキャピタル East Ventures の内部プロジェクトだったが、EV Hive は自立した企業として昨年スピンオフした。その後間もなくして、同社は Insignia Ventures Partners がリードするラウンドで350万米ドルを調達した。これは元 Sequoia のパートナー Tan Yinglan 氏が始めたファンドの最初の取引であった。
シリーズ A ラウンドには既存の投資家である Insignia Ventures Partners、East Ventures、SMDV、Sinar Mas Land、Intudo Ventures、そしてエンジェル投資家の Michael Widjaya 氏および Chris Angkasa 氏が参加している。