グーグル、アフリカ初のAIセンターをガーナに開設予定、今年後半にも

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10月にサンフランシスコで開催されたイベントMade by Googleにて

大手テック企業たちは人工知能に資金を注いでいる。マッキンゼーの調査によれば、BaiduとGoogleは2016年だけでもAIに200億から300億ドルを投資したという。Googleの場合は、その投資の一部は中国とフランスのAIセンターへと注がれた。マウンテンビューに本社を置く同社は、その勢いを緩める気配がない。今月13日、Googleは次のAIセンターをガーナのアクラに置くことを発表した。

ブログ投稿で、Google AIフェローのジェフ・ディーン氏とスタッフリサーチサイエンティストトのMoustapha Cisse氏は次のように書いている。

「ここ数年で、世界中で機械学習の研究に対する関心が増加するの見てきました。タンザニアで行われたData Science Africa 2017や南アフリカの2017 Deep Learning Indaba、2018年のIndabaXのイベントなど、複数の国におけるイベントは、アフリカのコンピュータサイエンスの研究コミュニティが勢いをまして成長し続けていることを示しています」

今年の後半にオープン予定の新しいAIセンターの社員は、地元の大学やそのほかの研究センター、政策立案者と密接に仕事をし、アフリカにおけるAI活用の可能性について取り組む予定であるとGoogleはいう。

これは、アフリカにおけるAI研究に特化しているという点ではGoogle初のセンターであり、私たちの知る限りでは、その他のテックジャイアントの中でも初の試みだ(Apple、Facebook、Microsoftに勝っている)。

「AIと機械学習に対する研究関心とアフリカにおける私たちの経験をつなげて、ヘルスケアや農業、教育といったエリアにおける課題解決に取り組みつつ、AIの可能性を広げていきたいです」とCisse氏とDean氏は書いた。

アフリカにおけるGoogleのAIセンターは、同地域におけるGoogleの挑戦を広げるものだ。同社いわく、1000万のアフリカ人がデジタルスキルトレーニングプログラムを完了し、テックスタートアップインキュベータのLaunchpad Accelerator Africaは60以上の企業で10万人の開発者を積極的に支援している。

Google以外の企業も海外のAIプログラムへの投資に積極的だ。2018年はじめにはSamsungがトロント、モスクワ、英国のケンブリッジで新しい研究センターを開設することを発表した。Eコマース企業のEtsyは、今年の年末までにはトロントでAI研究開発拠点をオープンする計画であると発表した。GoogleとFacebookは、フランスにおけるAI投資を拡大することを1月に表明している

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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