英会話やコーディング技術の習得が、子供達の学習内容に組み入れられるようになる昨今、これらの体験をできるだけ楽しいものにしようとする試みに挑むスタートアップは世界的に増えつつある。いわゆる STEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)の領域だ。この領域にスマートトイを使ったアプローチも相次いでおり、欧米では Cubetto や Algrobrix といったスタートアップの活躍が目立つ。
上海に拠点を置く BeanLab(創豆科技)は、5〜12歳の子供向けスマートビルディングブロック「Tinkamo」を開発している。5月にスタートした Kickstarter 上のクラウドファンディングは終了まで5日間ほどを残し、これまでに5万米ドルの目標額を40%ほど上回る約7万米ドルを集めることに成功した。
Tinkamo は、モーターやセンサーなどを備えたスマートブロックなど、LEGO 様式のブロックやダンボールを組み合わせることでロボットプログラミングを可能にする。スマートブロックは、タブレットと BLE 接続が可能で、専用アプリからドラッグ&ドロップによるコーディングで、プログラムに応じた動作をさせることが可能だ(詳細は、本稿上部のビデオを参照してほしい)。
BeanLab は、中国の保険大手である Ping An Insurance(平安保険)でスマートヘルス製品のディレクターを務めていた Jian-Ming Zhang 氏と、Hewlett Packard で工業デザイナーを務めていた Xie-Jun Tan 氏が2016年に共同創業。今年初めには、SOSV が深圳で営むハードウェア専門アクセラレータ HAX に参加し、エンジェルラウンドでの資金調達に成功した。また、2017年度のグッドデザイン賞も受賞している。
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