中国で1億人以上のユーザを集めるソーシャルフィットネスアプリ「Keep」、シリーズDラウンドで1億2,600万米ドルを資金調達

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最後に運動する決意をして翌日に断念したときを思い出せるだろうか?運動の習慣を続ける際に付きまとう奮闘をよそに、健康を保ちたいという中国人がますます増えている。少なくとも、そのような人たちを支援するいくつかのテック企業と投資会社はそう信じている。

GGV Capital(紀源資本)によると、中国のフィットネスアプリの Keep は、Goldman Sachsがリードした1億2,600万米ドルのシリーズDラウンドを6月10日にクローズしたという。このラウンドには他にもTencent(騰訊)や GGV Capital、Morningside Venture Capital、Bertelsmann Asia Investments(BAI)が参加した。また、これら企業はすべて過去にも Keep に出資しているという。

Keep は2014年設立で、オンラインでフィットネスのトレーニングプログラムを提供するモバイルフィットネスコミュニティだ。このアプリでは写真と動画のシェアもできる。同社は昨年8月に登録ユーザが1億人に達し、中国で初めて1億人突破を達成したフィットネスアプリだとしている。

3月中旬、設立者で CEO の Wang Ning(王寧)氏は、同社はネットベースのフィットネスエコシステムの構築に注力していくと語った。オンラインフィットネスプログラムの他に、同社は販売価格2,000人民元(約3.4万円)のスマートランニングマシンなどのハードウェア、スポーツウェアやヨガパッド、腹筋ローラーなどその他フィットネス器具も販売している。

地元メディアによると、今回調達した資金を AI 関連商品の開発や新規事業運営の加速化、また、既にプラットフォームに組み込まれている商品の強化に活用していく予定だ。同社公式サイトによると、シリーズ D の前には既に5つのラウンドで計4,750万米ドルを調達している。

GGV Capitalのマネージングパートナー Li Hongwei(李宏偉)氏によると、若い世代に見られるフィットネスと健康的なライフスタイルを追い求める消費の増大傾向を楽観視したために、GGV Capital は投資を決めたという。

ITおよびネット業界を対象とする中国のデータプロバイダ ITjuzi(IT桔子)によると、中国のフィットネス産業への投資は、2014年の1億3,800万人民元から15億人民元(約23億円から約250億円)まで成長する見通しだという。

【原文】

【via Technode】

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