〈東京スタートアップ・オフィスツアー〉上場後初のお引越し、田町駅の新名所に生まれたマネーフォワードの〝空中オフィス〟に潜入

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JR 田町駅東口

本稿は、「東京スタートアップ・オフィスツアー」シリーズの一部だ。

数十年ほど前まで、田町という駅は学生街や大企業の膝元として賑わいを見せる西口と対照的に、東口は極めて簡素な作りだった記憶がある。筆者が初めて田町駅の東口を使ったのは、確か、レイヴ系の音楽が日本を席巻して芝浦にジュリアナ東京ができたときだったが(そして、ジュリアナ東京の跡地には現在、 TBWA \ HAKUHODO のアクセラレーション拠点がある)、このあたりも再開発が進んで、現在では港区の一大副都心へと変貌を遂げつつある。

今春オープンしたばかりの msb Tamachi 田町ステーションタワー S

そんな田町駅西口にの新名所となりつつある複合施設「msb Tamachi(ムスブ田町)」にマネーフォワード(東証:3994)がオフィスを移転、先ごろプレス向けの公開イベントが開催された。msb Tamachi は田町駅からだと雨も心配いらない程度の至近距離にあるが、飲食店などテナントの本格オープンは秋になるようで、街は夕方のラッシュアワーの喧騒の中にありながら、ビルの内部は静かでガランとしていた。

リビングルームのような新オフィスの玄関
新オフィスの意義を強調する代表の辻庸介氏。創業当初はオフィス環境の重要性をあまり感じていなかったというが、移転を重ねるにつれ、その考えにも変化が現れたとのこと。
執行役員の神田潤一氏は、恒例となったオペラを披露。この日は「椿姫 乾杯の歌」で文字通り乾杯の音頭をとった。
新オフィスには、前のオフィスで使われていた木材の一部が再使用されるなど、同社の社員たちがこれまでの軌跡に想いを馳せつつも、さらなる高みを目指す意識が持てるような視覚的な工夫が施されている。
一部の造作が工事中のようなデザインとなっているのは、同社の事業が完成したのではなく、常に発展段階にあることを演出したものだ。
本社オフィスに12個ある会議室には、野口英世、伊藤博文、樋口一葉など日本の紙幣に描かれた人物名の名前がついている。このアイデアは、社内公募を通じて決められたのだそうだ。
社名とタグラインが大きくあしらわれた会議室。
コンプライアンスの関係で執務室の撮影箇所は限定されたが、眺めのいい窓際には社員がリラックスして仕事ができるコージーな空間が多数設けられていた。
参加者には、マネーフォワードのロゴのはいったドラ焼きが配られた。

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