Cocos-BCX、ブロックチェーン対応ゲームプラットフォームの開発に向け4,000万米ドルを調達

by Dean Takahashi Dean Takahashi on 2018.9.28

cocos-bcx
Cocos-BCX のチーム
Image Credit: Cocos-BCX

北京を拠点とする Cocos-BCX はブロックチェーン対応ゲーム開発プラットフォームのために4,000万米ドルを調達した。モバイルゲーム制作では人気となっている最大級のオープンソースゲーム開発プラットフォーム Cocos2d-x がその指揮を執る。

数年前、Cocos2d-x では数十万人の開発者が携帯機器向けの 2D ゲームを制作していた。Cocosエンジンの初期においては2010年に設立され北京を拠点とする Chukong Technologies(触控科技)のみが支え、資金を提供していたが、同社は2013年に Cocos を買収した。今や Cocos2d-x は110万人の開発者と、Angry Birds や Badlands、Fight!、Clash of Kings といったビッグタイトルを擁している。

Chukong の共同設立者 Haozhi Chen(陳昊芝)氏は現在、別会社として Cosos-BCX を立ち上げ、ブロックチェーンのゲームに注力している。Cocos-BCX の投資家には、Binance Labs(幣安実験室)、NEO Global Capital、500 Startups などがいる。ブロックチェーン、もしくは安全で透明性の高い分散型台帳は、ビットコインのような仮想通貨の土台としてここ数年で人気を博してきている。そして今、ブロックチェーンを個人確認や新たなアプリストアの設立、プラットフォームを横断したキャラクターの移動に使える可能性があるゲームのような業界に、この技術をどう適用できるのか起業家は見極めようとしている。

今回の新たな資金は Cocos-BCX の新しいゲームプラットフォーム開発を加速させ、会社の成長と拡大を支援するものとなる。

今回の資金調達の前、2018年3月に同社は最初の Cocos-BCX のデモをローンチし、ゲーム内のアイテム生成や移動のための構成要素、そして Cocos バーチャルマシーンや CocosChain の実験バージョンでのオフラインストレージを明らかにした。このデモの発表以降、Cocos-BCXはチームを倍増させ40名とし、北京、ソウル、東京、サンフランシスコに新しくオフィスを開いた。

さらに、Cocos-BCX は Loom や Ontology、Nebulas、Cell Evolution のような有力なブロックチェーンプロジェクトとの戦略的パートナーシップを拡大させており、今後数ヶ月でさらに多くのブロックチェーンやゲーム業界とのパートナーシップが明かされるとしている。

Cocos-BCX の設立者 Chen 氏は声明で以下のように述べた。

ゲームこそが常に弊社の DNA です。そのためゲーム開発者コミュニティがブロックチェーンを使って成功するために何を必要としているのか、弊社は深く理解しています。さらに重要なことは、すべてのブロックチェーンプラットフォームや OS を横断してどのような開発環境が最も有効かということを弊社は理解しているということです。

「この度の新たな資本の注入によって、弊社はブロックチェーンゲーム産業を前進させ、業界内の誰よりも早く市場に浸透させることに力を入れていきたいと思います。

Cocos-BCX は2017年11月に生まれた。110万人の開発者を擁する Cocos2d-x のコミュニティを活かし、Cocos-BCX はゲーム開発者とブロックチェーン技術者を引き合わせてプラットフォーム上で協力させることを目指しており、また一方ではプラットフォームを洗練し向上させるためフィードバックを求めている。Cocos-BCX のビジョンは、ゲーム開発者が1ヶ所からすべてのブロックチェーンシステムを横断して自らのゲームを作り上げ、展開、運営し、管理することができるような、エンドツーエンドのプラットフォームとなることである。

Cocos-BCX の共同設立者 Richard Yang 氏は声明で以下のように述べた。

まったく新しいブロックチェーンゲーミングプログラムを一から作るには、新しいエンジンやブロックチェーンシステム、そして統合開発環境(IDE)を作り上げなければならず、これは簡単な仕事ではありません。

これまで弊社が積み重ねてきた努力や頑張りが、ブロックチェーンおよびゲームのコミュニティの多くの投資家やインフルエンサーに認められたことを非常に嬉しく思っています。今回の投資で、弊社はブロックチェーンゲーミングを皆様にお届けするために Cocos-BCX の開発をさらに加速させることができると確信しています。

Chukong は Cocos2d-x のゲームエンジン開発を維持し、率いている。Cocos-BCX と Cocos2d-x の設立者は同じではあるが、Cocos は会社ではなくオープンソースプロジェクトであるため、Cocos-BCX は独立した存在であり Cocos が所有しているわけではない。Cocos-BCXは Cocos オープンソースソフトウェアフレームワークをベースとしている。

Cocos-BCX のチームはゲームを、何よりもまずユーザ向けのブロックチェーン技術の応用だと捉えている。そのため、ゲーム業界の経験や既存の開発コミュニティを活用して、すべての開発者がブロックチェーン上でゲームを制作、ローンチし、スケールできるようなエンドツーエンドのプラットフォームを作り上げることができた。

ブロックチェーンによって開発者とプレイヤーは、信頼できる環境の中でゲーム内に何が不足しているのかといった確認やデジタルアイテムの所有権の証明、そしてゲーム内の資産を他のゲームへと移動させることができる。これはゲームを支える経済システムを強化することになり、開発者およびプレイヤー、そしてゲームのエコシステム全体にとって非常に重要な意味を持つ。これらの要因はゲームのエクスペリエンスを強化し、ゲーム業界を手数料ベースのビジネスモデルからアセットベースのものへと動かすことになるだろう。

Cocos-BCX の最初のデモは2018年3月に発表された。(ブロックチェーンゲームエンジン、統合開発環境、そして CocoChain パブリックブロックチェーンといった)すべてのコアコンポーネントを含んだプラットフォームのフルテストネットバージョンは2018年の第4四半期にリリースされる予定。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

 

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