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AIスタートアップのシナプス、エンジェルラウンドで約1億円を調達——出張需要を自動取込、旅行予約サイトへ送客する「deppari」を開発

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東京に拠点を置く AI スタートアップのシナプスは27日、エンジェルラウンドで資金調達を実施したことを発表した。エボラブルアジア(東証:6191)、名称非開示の事業会社1社、イグニション・ポイント代表取締役の青柳和洋氏をはじめ個人投資家数名から3,800万円を調達済。また今後、日本政策金融公庫の資本性ローン、東京都や江戸川区の中小企業向け制度融資などで合計6,000万円程度を確保する見込みだ。投資…

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左から:シナプス CSMO 久保田哲也氏、CSO 片平吉昭氏、CEO 片山善博氏、社外取締役に就任した青柳和洋氏(イグニション・ポイント代表取締役)
Image credit: Masaru Ikeda

東京に拠点を置く AI スタートアップのシナプスは27日、エンジェルラウンドで資金調達を実施したことを発表した。エボラブルアジア(東証:6191)、名称非開示の事業会社1社、イグニション・ポイント代表取締役の青柳和洋氏をはじめ個人投資家数名から3,800万円を調達済。また今後、日本政策金融公庫の資本性ローン、東京都や江戸川区の中小企業向け制度融資などで合計6,000万円程度を確保する見込みだ。投資・融資を合計した調達額総和は約1億円となる。なお、今回の調達にあわせ、イグニション・ポイント代表取締役の青柳和洋氏と、ニューラルネットワークの権威である東京大学教授の伊庭斉志氏が、シナプスの社外取締役に就任することも明らかになった。

シナプスは2018年4月、エボラブルアジアで執行役員技術 GM を務めた片山善博氏(CEO)、中古自転車販売業ちゃりカンパニー(7月にクララオンラインが買収)の代表を務めた久保田哲也氏(CSMO)らにより設立。出張の需要がある企業ユーザを対象に、スケジューラに投入された出張予定をもとに、移動や宿泊方法をレコメンドするサービス「deppari」を開発している。サービス開始当初は、エボラビルアジアが運営する「エアトリ」への送客によるアフィリエイトでマネタイズするが、出資者にエボラブルアジアが含まれるものの、シナプスは将来、送客先を他の OTA に拡大する可能性を否定していない。今年11月からβ運用を開始し、来年1月に正式ローンチを迎える予定だ。

兼ねてから、筆者は出張のスケジューリングに TripIt というサービスを多用している。フライトの便名や宿泊先を投入するだけで、あるいは、OTA からの予約確認メールを読み込ませるだけで、移動時間などが自動管理できる便利なサービスだ。TripIt は出張精算ツール大手の Concur に買収され、この Concur はその後 ERP 大手の SAP に買収された。SAP – Concur – TripIt というスイートは、欧米では出張精算の簡素化需要を取り込む陣営へと成長しつつあるが、いかんせん中小企業が手を出すには高価なパッケージだ。シナプスはこの需要を、中小企業やスタートアップ向けに最適化した形で取り込み、AI の力を活用して既存サービスをディスラプトしようと考えているようだ。

deppari では、ローンチ当初はデータが十分に溜まっていないので AI によるレコメンド機能は限定的な提供となるが、ユーザは自分で好みを設定することで、特定の出張目的地に出向くのに飛行機を使うのか新幹線を使うのか、日帰りか宿泊か、禁煙席か喫煙席か、東海道新幹線なら太平洋側か富士山が望める陸側か、普通席がいいかグリーン席がいいかなども選べ、これらを AI が学習し将来のレコメンドに役立てる(ダイナミックレコメンド)。個人ユーザが使う分には無料だが、将来的には会計 SaaS などと接続し、会計事務所や税理士事務所を通じたパートナーセールスで、中小企業への浸透を加速したい考えだ。

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イグニション・ポイント、フードテックスタートアップ「DANX(ダンクス)」を設立——フードトラック網で飲食ビジネスをポップアップ店舗化

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イグニション・ポイントは8日、フードトラックを使って、オンデマンドで飲食サービスを展開する事業会社「DANX(ダンクス)」を設立したと発表した。イグニション・ポイントでフードテック事業統括責任者を務めてきた太田聡史氏が DANX 代表取締役に就任、イグニション・ポイント代表取締役の青柳和洋氏が DANX 取締役に就任する。 イグニション・ポイントは毎年2つずつ、インターネット・サービスを事業創出す…

左から:DANX 取締役の青柳和洋氏、代表取締役の太田聡史氏
Image credit: Masaru Ikeda

イグニション・ポイントは8日、フードトラックを使って、オンデマンドで飲食サービスを展開する事業会社「DANX(ダンクス)」を設立したと発表した。イグニション・ポイントでフードテック事業統括責任者を務めてきた太田聡史氏が DANX 代表取締役に就任、イグニション・ポイント代表取締役の青柳和洋氏が DANX 取締役に就任する。

イグニション・ポイントは毎年2つずつ、インターネット・サービスを事業創出することを目標に掲げており、これまでに IoT を使ったホームセキュリティの「Secual(セキュアル)」、フォトブック・サービス「meGrid(ミーグリッド)」のしくみをベースにした日本とアジア向けの越境 EC サービス、クリエイティブスタジオの「POINT EDGE(ポイント・エッジ)」、小学生向けのオンライン英会話学習サービス「LEARNie(ラーニー)」といった事業を創出してきた。先ごろ、ペットの DNA を元にしたライフサイクル事業「Pontely(ポンテリー)」を発表したばかりで、今回の DANX は独立した会社形式での新規事業創出としては6つ目となる。

DANX
Image credit: DANX

Day and Night Box〟という言葉に由来して名付けられた新会社 DANX は、人々の労働環境の多様化、シングル生活者の増加、地方創生といったさまざまなライフスタイルの変化に呼応して、飲食業にイノベーションをもたらしたいと考えている。元来、飲食業というのは決まった場所に店があり、そこを中心に商圏を拡大してきた。ユニークな食べ物を提供する店であれば地理的な商圏は拡大するが、一方で分厚い潜在顧客層を確保しなければ商売は成り立たない。立地条件が商売の良し悪しを決める要素の9割とさえ言われる飲食業だが、好立地の物件には供給量に限りがあり、都市部では賃料が依然として高止まりしているのが現状だ。

イグニション・ポイントは、フードトラック・キッチンカーを数十台規模開発し組織化。それぞれのトラックはユニークな料理を提供できる移動店舗として、さまざまなイベントや街のデッドスペースなどに送り出される。飲食店が少ないオフィスエリアのランチ需要を満たすこともできるだろうし、フードトラックが集結すれば、それだけでポップアップ的にグルメフェスなども開催できる。DANX ではセントラルキッチンの機能や効率的な食材調達のチャネルを持つことで、店頭に立つ担当者のスキルに左右されず、コンスタントに品質の高い料理の提供を目指す。

「Siam ERAWAN (シアムエラワン)」がタイフェスティバルに出店した店舗
Image credit: DANX

コンサルティングビジネスを主業にしてきたイグニション・ポイントだが、これまでに下北沢のタイ料理「Siam ERAWAN (シアムエラワン)」、吉祥寺のカジュアルフレンチ「ビストロ エピス (Bistro epices)」といったレストランを買収しており、太田氏を中心にフードテック事業への参入準備を着々と進めてきた。DANX 事業の展開にあたっては、これらのレストランのシェフもレシピ開発などでプロジェクトに積極的に関わる見込みだ。

DANX では新規事業の前哨戦として、代々木公園で実施されたタイフェスティバルや、今夏は湘南の片瀬西浜に海の家を出店している。湘南では砂浜という地理的な制約からフードトラックではないものの、今後、展開される飲食サービスのユーザ体験を擬似的に楽しむことができる。DANX では海の家の経営で得られた知見なども加味しつつ、今後、フードトラック事業のオペレーション確立に注力する予定。DANX のロゴを掲げたフードトラックを、日本のあちこちで見かけるようになる日々が楽しみだ。

イグニション・ポイントが片瀬西浜に出店している海の家
Image credit: DANX

筆者の知る限り、DANX のビジネスが真っ向から競合するスタートアップは思いつかないが、しいて言えば、DANX が取り入れる便利な機能の要素々々は、いくつかのスタートアップからインスピレーションを得ている可能性はある。フードトラックを使った事業という観点では、メローが提供する「TLUNCH(トランチ)」は、空きスペースを持つ不動産オーナー(約70カ所)と、フードトラックオーナー(約370店舗)とのマッチングプラットフォームで成功している。

注文集中時にフードトラック前に発生する長蛇の列を解消すべく、「O:der(オーダー)」にも似た事前決済・注文予約の機能を搭載したモバイルアプリを提供する予定だ。また、贔屓にしている店(フードトラック)が近くに来た時には、ユーザのスマートフォンの GPS と連携して通知してくれる機能は、フリーランス営業支援プラットフォームの「Summon(サモン)」が目指そうとしている世界観とも似ているかもしれない。

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イグニション・ポイント、ペットのDNAを元にライフサイクル事業を行う「Pontely(ポンテリー)」を設立——〝ヤフーBB方式〟で市場奪取狙う

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イグニション・ポイントは20日、ペットの DNA 情報をもとに、ペット流通の健全化とライフサイクル事業を行う専門会社 Pontely(ポンテリー)を設立したと発表した。ペット販売店舗との連携により、ペットの購入を検討する顧客に対して、ペットの DNA 情報をもとにした潜在的疾患などの情報提供を行う。当面は、犬のみからサービスをスタート。病的リスクを事前に通知することで、購入後の飼育放棄や殺処分の減…

左から:Pontely CSO 青柳和洋氏、CEO 田村壽規氏、COO 篠原大氏

イグニション・ポイントは20日、ペットの DNA 情報をもとに、ペット流通の健全化とライフサイクル事業を行う専門会社 Pontely(ポンテリー)を設立したと発表した。ペット販売店舗との連携により、ペットの購入を検討する顧客に対して、ペットの DNA 情報をもとにした潜在的疾患などの情報提供を行う。当面は、犬のみからサービスをスタート。病的リスクを事前に通知することで、購入後の飼育放棄や殺処分の減少を狙う。

先日、イグニション・ポイントの青柳和洋氏がセキュアルの代表取締役を退任、イグニション・ポイントでの新事業創出に本格復帰することを書いた(以前の青柳氏とのインタビューで、イグニション・ポイントは、毎年2社の新規事業を目標としていることを語っている)。Pontely はそうして生まれた5つ目の事業会社となる。

Pontely の CEO と COO は、共に金融 IT 大手シンプレクス出身の田村壽規氏と篠原大氏。篠原氏はここ最近のチーム参画だが、田村氏はこの1年間くらい、イグニション・ポイント内でクライアント向けのコンサルティング業務などに従事しながら、新規事業の可能性を模索していた。彼ら2人に、青柳氏は CSO(Chief Strategy Officer)として加わり、Pontely の事業展開に注力する。

Pontely では、全国にあるペットショップと提携し、原則無償でペットに対する DNA 検査を実施し、その情報をペットショップに還元する。ペットショップは購入希望者にその情報を開示し、そのペットが売れたときに Pontely に一定額のキックバックが実施されるしくみ。Pontely は、このプログラムに参加しているペットショップに対して認定を行う。

ヤフーが無料でルーターを配って顧客を増やし、後からプロバイダ料金で回収していったヤフーBB と同じ。DNA 検査はタダで影響し、このプラットフォームに参加してくれるペットショップの拡大を図る。(青柳氏)

ペットショップにとっては新たな出費がなく、ペット購入者にとっては自動的に安心が手に入る仕組み。青柳氏は同じようなことをセキュアルでも構想していたようだが、セキュアルの場合は IoT センサーの製作原価が安くないため、〝ヤフーBB方式〟の導入は断念したようだ。

ペット保険やペットフードなど、あらゆるペット関連ビジネスはペットショップを起点としていることが多い。日本にあるペットショップは5,000店舗ほどだが、テレビで時々見るコジマのような中堅どころを除けば、全国展開できている超大手の店舗チェーンは存在しない。バーチャルながらもこのメッシュを取りに行ければ、ペット市場自体は成長産業なので、大きな市場獲得を見込めるだろう。

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スマートセキュリティのSecual、事業会社4社から6億円を調達——青柳氏は代表取締役を退任し、イグニション・ポイントでの新規事業創出に専念

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ホームセキュリティ・デバイスや関連するクラウドサービスを開発する Secual(セキュアル)は1日、複数の事業会社と資本業務提携したことを明らかにした。この提携で調達した資金の総額は6億円。提携した事業会社は、SOMPO ホールテディングス(東証:8630)、積水化学工業(東証:4204)、加賀電子(東証:8154)、ケイアイスター不動産(東証:3465)の4社。 SOMPO ホールディングスは傘…

ホームセキュリティ・デバイスや関連するクラウドサービスを開発する Secual(セキュアル)は1日、複数の事業会社と資本業務提携したことを明らかにした。この提携で調達した資金の総額は6億円。提携した事業会社は、SOMPO ホールテディングス(東証:8630)、積水化学工業(東証:4204)、加賀電子(東証:8154)、ケイアイスター不動産(東証:3465)の4社。

SOMPO ホールディングスは傘下に高齢者ケア施設の運営会社を有しており、これらの施設への Secual 導入でシナジーを見込むほか、Secual のホームセキュリティ・デバイスを通じた得られたデータの活用により新たな保険商品の開発を目指す。積水化学については先日の記者会見で披露されたようにスマートタウンへの Secual 導入展開、また、ケイアイスター不動産とは同社保有物件への Secual 導入でシナジーが見込める。加賀電子は、Secual デバイスの大量生産の体制づくりで協力関係にある。

イグニション・ポイント共同創業者 兼 代表取締役の青柳和洋氏
Image credit: Masaru Ikeda

今回の調達の発表とあわせ、Secual は代表取締役の交代を明らかにした。青柳和洋氏は本日付で、代表取締役を退任し取締役として残留。新しい代表取締役には、現在 Secual の副社長兼 CBO(Chief Business Officer)を務める菊池正和氏が就任する。関係者の話によると、この代表取締役交代は、Secual の IPO 準備に向けた足場固めのようだ。青柳氏は Secual を創出した親会社であるイグニション・ポイントの代表取締役として、今後再び Secual 以外の新規事業創出に専念する模様だ。

イグニション・ポイントは毎年2つずつ、インターネット・サービスを事業創出することを目標に掲げており、2015年に創出されたのが Secual と、もう一つは新潟の企業と取り組んだベトナムでのフォトブック・サービス「meGrid」のしくみをベースにした、日本とアジア向けの越境 EC サービスだった。イグニション・ポイントではこれまでに、クリエイティブスタジオの「POINT EDGE」、小学生向けのオンライン英会話学習サービス「LEARNie」といった事業を創出している。

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ビジネスコンサルや新規事業創出のイグニション・ポイント、ラジオなどクロスメディアによる事業創出プロジェクト「SPARK IGNITION」を開始

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今月初め、ビジネスコンサルティングや新規事業創出を展開するイグニション・ポイントが、渋谷・並木橋に「SPARK 2045」を開設したことをお伝えした。その際、イグニション・ポイントの共同創業者で代表取締役の青柳和洋氏は、SPARK 2045 を拠点に新たにメディア事業を立ち上げると語っていたが、25日、その全貌が明らかになった。 イグニション・ポイントは10月から、衆議院議員の鈴木けいすけ氏と宇宙…

衆議院議員の鈴木けいすけ氏(左)と宇宙飛行士を目指すタレント黒田有彩氏(右)

今月初め、ビジネスコンサルティングや新規事業創出を展開するイグニション・ポイントが、渋谷・並木橋に「SPARK 2045」を開設したことをお伝えした。その際、イグニション・ポイントの共同創業者で代表取締役の青柳和洋氏は、SPARK 2045 を拠点に新たにメディア事業を立ち上げると語っていたが、25日、その全貌が明らかになった。

イグニション・ポイントは10月から、衆議院議員の鈴木けいすけ氏と宇宙飛行士を目指すタレント黒田有彩氏を MC に迎え、イノベーション創出プロジェクト「SPARK IGNITION」を開始することを明らかにした。このプロジェクトでは定期的に SPARK 2045 を拠点にイベントを開催、各界でイノベーションや事業開発、スタートアップに携わる有識者を招いてディスカッションを行う。ディスカッションの模様は、同プロジェクト用に開設された Facebook、Twitter、Instagram、LINE などのソーシャルメディアのほか、毎週月曜深夜(火曜未明)にラジオ日本(AM 1422kHz)でも番組として放送される(初回の放送開始は10月3日0:30〜)。

第1回目となる9月27日開催のイベントには(ラジオでの放送は10月3日)、マクニカ未来事業創造室副室長の幸村潮菜氏、日本マイクロソフト執行役員常務でデジタルトランスフォーメーション事業本部長の伊藤かつら氏、人事マネージャー・社外アドバイザー・投資家の河合聡一郎氏がゲストとして出演。ファシリテーターは、イグニション・ポイントのパートナー野上隆徳氏、しごと総研の池田育弥氏らが務める。イベントへの参加はここからサインアップできる。

イグニション・ポイントが SPARK IGNITION を開始する背景には、同社が今後オープンイノベーション事業を推進してゆく上で、自らの認知度を高める意図もあるようだ。大企業とスタートアップが協業するオープンイノベーションでは、双方のニーズや業務手順を把握しつつバランスを取って運用するのが難しい。イグニション・ポイントはビジネスコンサルティング事業で多くのコンサルタントを大企業に常駐させており、他方、新規事業創出でスタートアップの起業を自ら手がけていることから、双方のニーズや業務手順の知見を蓄積しやすいポジションにある。これらの知見を武器に、オープンイノベーションでより具体的な成果をもたらすプロジェクトの運営を目指しているようだ。

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ビジネスコンサルティングと新規事業創出のイグニション・ポイント、オフィス兼コラボレーション拠点「SPARK 2045」を渋谷に開設

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東京を拠点にビジネスコンサルティングと新規事業創出を展開するイグニション・ポイントは1日、渋谷・並木橋に本社機能を持つオフィス兼コラボレーション拠点として「SPARK 2045」を開設した。イグニション・ポイントのほか、同社が創業に深く関わる、スマートセキュリティの Secual や小学生向けオンライン英会話グループレッスンの LEARNie も SPARK 2045 に入居する。イグニション・ポ…

「SPARK 2045」の玄関
Image credit: Masaru Ikeda

東京を拠点にビジネスコンサルティングと新規事業創出を展開するイグニション・ポイントは1日、渋谷・並木橋に本社機能を持つオフィス兼コラボレーション拠点として「SPARK 2045」を開設した。イグニション・ポイントのほか、同社が創業に深く関わる、スマートセキュリティの Secual や小学生向けオンライン英会話グループレッスンの LEARNie も SPARK 2045 に入居する。イグニション・ポイントのグループ各社のうち、クリエイティブスタジオの POINT EDGE については、イグニション・ポイントの旧社屋(渋谷・金王坂下)に残り増床、POINT EDGE のクリエイター向けのコワーキングスペース「POINT EDGE ShibuyaBASE」として活用する。

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イグニション・ポイント共同創業者 兼 代表取締役の青柳和洋氏
Image credit: Masaru Ikeda

SPARK 2045 の名前は、複数のセクターの人々がコラボレーションすることで、思ってもみなかったアイデアがスパークする(ひらめく)ことと、シンギュラリティが起こる言われる2045年に由来。プロフェッショナルのコラボレーションにより、イノベーティブな事業を生み出すことを目的としている。外部組織や個人に完全開放される種類のコワーキングスペースではないが、イグニション・ポイントの共同創業者で代表取締役の青柳和洋氏によれば、まずはここから新たなメディア事業を立ち上げるとのこと。メディア事業の詳細については明らかにされなかったが、1〜2ヶ月のうちには我々や読者の目前に披露されることになりそうだ。

なお、ここ数日にわたって資金調達業務提携のニュースが相次いだ Secual だが、今年4月に1億円を調達したワイヤレスゲート(東証:9419)と販売代理契約を締結し、1日からワイヤレスゲートにとっての筆頭株主でヨドバシカメラで Secual の販売が開始された。ヨドバシカメラマルチメディア Akiba 店、通販サイト「ヨドバシ・ドットコム」で購入できる。

100人は入れるというイベントスペース
Image credit: Masaru Ikeda
座り心地のよいソファセットも用意されている。
Image credit: Masaru Ikeda
イベントスペースのコーナーにあるバーカウンターには十分過ぎるほどの種類のお酒
Image credit: Masaru Ikeda
打ち合わせスペースには、アトモフのデジタル窓
Image credit: Masaru Ikeda
玄関には「SPARK 2045」のオープンを祝う花がたくさん
Image credit: Masaru Ikeda
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イグニション・ポイントのグループ会社、小学生向けにオンライン英会話のグループレッスンを提供する「LEARNie(ラーニー)」を正式ローンチ

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ビジネス・コンサルティングと新規事業創出を展開するイグニション・ポイントは15日、LEARNie を設立し、小学生向けのオンライン英会話学習サービス「LEARNie(ラーニー)」の正式サービスをローンチした。LEARNie はイグニション・ポイントにとって、クリエイティブスタジオの POINT EDGE、スマートホームセキュリティの Secual に続く3つ目のグループ会社となる。 LEARNie…

ビジネス・コンサルティングと新規事業創出を展開するイグニション・ポイントは15日、LEARNie を設立し、小学生向けのオンライン英会話学習サービス「LEARNie(ラーニー)」の正式サービスをローンチした。LEARNie はイグニション・ポイントにとって、クリエイティブスタジオの POINT EDGE、スマートホームセキュリティの Secual に続く3つ目のグループ会社となる。

LEARNie(learn と ie=家 の造語)は小学生を対象としたオンライン英会話サービス。一般的なオンライン英会話サービスは、外国人講師との一対一のサービスが多い中で、LEARNie では小学生でも英会話学習を楽しみやすくするためグループレッスンに特化、講師は日本語と英語の両方が使えるバイリンガルの大学生を中心に採用している。

義務教育で英会話学習が必須化されながらも、学校教員の81%は「英語指導に自信が無い」との意思を示しており(ベネッセ第6回学習指導基本調査による)、塾や習い事に通わせる上で子供の送迎が負担と感じる親は65%(アクサダイレクトの調査による)に上る。一般的なオンライン英会話はこれらの問題を解決できそうだが、英語オンリーでワンツーワンだと小学生には会話が続きにくい、との考えから、バイリンガル講師によるグループレッスンの形態に行き着いたという。

レッスンを受ける小学生にとっては、自分とは違う環境で生活する友人にオンラインで会える上、動画形式のホームワーク、定期的なプレゼンテーションの発表動画、講師による写真付きのレッスンレポートの提出などで、親も子供の成長が実感できる工夫がなされている。

レッスンのクラスは、低学年・中学年・高学年毎にレベルが3段階に分けられており、週一回60分間の授業で月額6,000円。入会費や教材費は不要だ。昨年からのβテストで60人が参加しており、そのうち93%の生徒からは「レッスンが楽しい」との評価が得られたとしている(「楽しくない」と答えた生徒の多くは、レッスンのレベルが合っていなかったものによるもので、クラスを変えることで概ね満足が得られたとしている)。

LEARNie 代表の南部洋志氏

LEARNie の共同創業者で代表を務める南部洋志氏は、大学で青色発光ダイオードの研究に関わっていたという異色の経歴の持ち主。リコーに入社後、テクノロジーだけではビジネスが成立しないことを痛感した南部氏は転職し、コンサルティング会社で大手企業の経営人材やイノベーション人材の育成に携わった。彼は長崎・壱岐の出身で、バレーボールのインターハイで島の外に出るようになったのが、日本各地で才能豊かな人々に出会う契機になったと語り、幼い頃から異なる環境の人々とつながり合うことの重要さを、LEARNie のコンテキストにも込めたようだ。

LEARNie では1年後の2018年5月までに、生徒数2,000人の確保を目指す計画だ。オンライン英会話の市場には、業界大手のレアジョブ(東証:6096)が君臨している。語学ビジネス市場5,244億円のうち、Eラーニングが占めるのは80億円で(矢野経済研究所「語学ビジネス市場に関する調査結果 2015」による)、そのうち約半分以上がレアジョブの占めるシェア。一方、南部氏は、LEARNie の生徒が文字通りデジタルネイティブであることから、Eラーニングそのものの市場を拡大できるだろうと強気の見通しを持っている。小学生向けのグループレッスンという点でも十分差別化できるだろう。

同社では今後、アクティブラーニングに対応可能なアプリ、アダプティブラーニング技術の採用、英会話以外の分野へのコンテンツ開発にも注力していきたいとしている。

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イグニション・ポイントがエンジェル投資家3名から資金調達、新規事業創出を本格化

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東京を拠点とするイグニション・ポイントは30日、エンジェル投資家3名から資金を調達したと発表した。調達金額、出資した投資家の名前、出資比率などについては開示されていない。 イグニション・ポイントは、ビジネスコンサルティングと新規事業創出を展開する目的で昨年6月に設立された。役員をはじめとするメンバーの多くは戦略系コンサルティングファーム出身者で構成されており、リアルなビジネスとのつながりを持ったイ…

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東京を拠点とするイグニション・ポイントは30日、エンジェル投資家3名から資金を調達したと発表した。調達金額、出資した投資家の名前、出資比率などについては開示されていない。

イグニション・ポイントは、ビジネスコンサルティングと新規事業創出を展開する目的で昨年6月に設立された。役員をはじめとするメンバーの多くは戦略系コンサルティングファーム出身者で構成されており、リアルなビジネスとのつながりを持ったインターネットサービスの創出を得意としている。今回の資金調達を受けて、同社は新規事業創出をさらに加速するとしており、先日紹介したホームセキュリティの Secual(セキュアル)はその第一弾という位置付けだ。

イグニション・ポイントがどのような事業展開をしていくかを説明するのは難しいのだが、将来的には、ロサンゼルスのインキュベータ Science や韓国のモバイル統括企業 Yello Mobile のような姿になっていくのかもしれない。

Science は従来からある典型的なアクセラレータと異なり、自らアイデアを提供し、事業を回す起業家を外部や内部から集め、適当な規模まで事業が成長すればスピンオフさせる。Yello Mobile はゲーム以外の分野で、消費者の日常をとりまくさまざまなモバイルサービスを提供するスタートアップを集め、リソースを共有することで経営を効率化、傘下のスタートアップが提供するサービスで、ユーザの可処分時間の占有しようとしている。

イグニション・ポイントは、リアルなビジネスとのつながりを持ったインターネット・サービスの分野において、Science や Yello Mobile のような展開を目指しているのではないだろうか。同社では毎年2つずつ、インターネット・サービスを事業創出することを目標に掲げており、2015年はその一つが Secual(セキュアル)で、もう一つは、同社が新潟の企業と取り組んだベトナムでのフォトブック・サービス「meGrid」のしくみをベースに、日本とアジア向けの越境 EC サービスを構築してゆきたいとのことだ。

とにかくたくさんのサービスを世の中に出していきたい。短期的に人気が出たり落ちたりするサービスよりも、リアルなビジネスを組み合わせることで、継続的に成長可能なサービスを創出していきたい。(イグニション・ポイント代表取締役の青柳和洋氏)

ベトナムというキーワードが出てきたことからも明らかなように、イグニション・ポイントもまた、地理的およびバーティカルのフォーカスとしては、アジアのコンシューマ・インターネットを狙うようだ。青柳氏や彼のチームの頭の中では、すでに多くの事業アイデアが温められているようなので、今後、同社から輩出されるサービスに注目してみることにしよう。

megrid_screenshot
meGrid
Secual
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