
Bitmain(比特大陸)は、香港証券取引所での新規株式公開(IPO)を正式に申請した。
先月には、北京を本拠とするビットコインマイニングの巨人である同社が1,800万米ドルを調達した Facebook を上回る IPO を計画していると伝えられた。IPO が成功すれば、Bitmain の時価総額は400~500億米ドルのレンジとなる。同社は8月4日に10億米ドルのプレ IPO の投資を登録し、昨日には目論見書を発行した。
これによると同社の今年上半期の純利益は7億4,270万米ドル、前年同期比で約8倍増だった。今年上半期の収入総額は28億米ドルだった。同時期、マイニング機器の販売収入は、全収入の94.3%を占めた。残り3.3%は同社によるマイニング事業、1.5%はマイニングプールの運営からの収入だった。
2018年6月30日時点で、Bitmain は四川省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区など国内11ヶ所でマイニングを行っている。マイニング機器をすべて合わせると20万台となるが、それは以下2つのプールに分割されている。BTC.com と AntPool(螞蟻鉱池)だ。コンサル会社の Frost & Sullivan によると、2017年時点で同社は ASIC(特定用途向け集積回路)に依存する世界最大の仮想通貨マイニング企業だった。
とりわけ目論見書によると、同社は堅調な成長を続けている。2015年から2017年にかけて、同社の年平均成長率(CAGR)は328.2%だった。
しかしながら、同社のIPO計画は、仮想通貨業界における競争の激化と中国本土での規制強化に関する懸念があるという問題を抱えている。マイニングメーカーの競合大手2社(いずれも中国企業)は今年初めにIPOを申請した。世界第2位のマイニングハードウェアメーカーの Canaan Creative(嘉楠科技)は5月に香港での IPO を申請した。6月には3番手の Ebang(億邦)がこれに続いた。
Bitmain で予定されている IPO のスケジュールや売り出される株式数は、公表された目論見書には記載されていない。最終的な時価総額についても現段階では不明である。
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