チャット型旅行相談窓口「ズボラ旅 by こころから」を提供するHotspringは10月16日、アフィリエイトプログラム「ズボラ旅パートナープログラム」の開始を発表した。
ズボラ旅 by こころからは、行き先が決まっていない人でもLINEで旅行相談ができる予約窓口サービス。現時点では日本国内の旅行に対応しており、最短で当日の予約が可能だ。10万円以内のプランであれば後払いで旅行に行ける。
今回開始したプログラムは同社と記事型メディアの運営者が提携し、媒体の記事にズボラ旅のアフィリエイトリンクを設置するというもの。Webサイトおよびスマートフォンアプリで展開するメディアを提携対象としている。記事経由でズボラ旅のサービスを利用し、旅行が成約した場合にはメディア運営者へ成果報酬が支払われる。
旅行関連記事へのアフィリエイトは、既に多くのインターネット型旅行代理店が設置をしている。同プログラムとの違いについて同社代表取締役の有川氏は次のように語る。
「メディアの記事を読んで旅行先に興味を持つ人が増えつつあるものの、実際に予約するまでの心理的ハードルはまだまだ高いのが現状です。今回のアフィリエイトプログラムでは、スタッフとLINEでやりとりすることで、興味を実際の旅行プランに落とし込み、予約できるというのが大きな違いです」(有川氏)
提携先のメディア運営者には、定期的にフィードバックも実施。ユーザーにとって満足度の高い記事作成についての情報共有もすすめる。ズボラ旅側でアフィリエイト用の窓口を新設する予定はなく、記事経由からのオペレーションに関してはメッセージ内容などで対応する。
すでに複数メディアとの連携に関しては取り組みの検討段階にあり、今後も提携先を増やしていく意向だ。
同サービスの友達登録数は、取材時点で1万5千人にのぼる。相談から約2日から3日程度で予約に至るケースが多く、当日予約は全体の2割程度だ。旅行は1予約4万円程度の単価が多く、伊豆や箱根など関東近郊の旅行が人気ということだ。
2018年に入り、「TRAVEL Now(トラベルナウ)」やLINEトラベルjpが登場、メルカリも旅行に関するサービス提供を意思表明している。ぶっちゃけ、勝機は見えるのか。有川氏に聞いてみたところ、回答してくれた。
「同様のチャット型相談窓口でも、回答はチャットボットなのが多いというのが現状です。提案まではできますが、チャットボットとのサービス比較は既存の予約システムより便利か、とう点になるので、僕らが目指しているユーザー体験像とは違います。効率化できる部分は自動化しつつ、やりとりの中でコミュニケーションが生まれる、人力で僕らは続けます」(有川氏)
また同社は1.6億円の追加増資を実施しており、引受先の情報に関しては非公開だが、ベンチャーキャピタル2社および個人投資家での構成という説明だった。株式比率などの詳細は明かされておらず、払込日は8月末日となっている。
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