ネコ用ウエアラブルデバイス「Catlog(キャトログ)」開発のRABO、エンジェル複数から数千万円のシード資金を調達

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RABO のチームメンバー
Image credit: Rabo

ネコの首に装着できるウェアラブルデバイス「Catlog(キャトログ)」を開発する RABO は22日、シードラウンドで数千万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、鬼頭秀彰氏(リクルートホールディングス顧問)、松本龍祐氏(メルペイ取締役 CPO)、石塚亮氏(メルカリ共同創業者)、鈴木明人氏(GMO Tech 代表取締役社長)、家本賢太郎氏(クララオンライン 代表取締役社長)など。

今回の出資とあわせ、鈴木氏は Catlog のマーケティングアドバイザーに就任、また、石塚氏と家本氏は、Catlog のグローバル展開やアジア展開をそれぞれサポートするとしている。RABO では調達した資金を使って、Catlog の開発の加速に向け、iOS エンジニア機械学習エンジニアカスタマーサポート立ち上げ担当行動データの取得に協力するネコの採用を本格化させる。

Catlog Pendant
Image credit: Rabo

Catlog の開発をリードする RABO の伊豫愉芸子(いよ・ゆきこ)氏は、根っからの愛猫家であることは言うまでもなく、東京海洋大学大学院の博士前期課程で、バイオロギング(行動生態計測)を研究していた経験を持つ。大好きなネコとバイオロギングを掛け合わせた事業を夢見て、リクルートを退職後、昨年の2月22日(ネコの日)に RABO を設立した。

Catlog 首輪デバイスには BLE(Bluetooth Low-energy の通信チップ)と加速度センサーが、また、Catlog を充電するステーションには室温計が搭載されている。これらで得た情報がクラウドにアップロードされ、ユーザが外出先に居ても、あるいは、帰宅してから不在時の愛猫の行動の様子をスマートフォンで見られるしくみだ。将来的には、他のネコとのデータ比較のほか、家族・獣医・キャットシッターとのアカウント連携も可能になる見込み。

Catlog App
Image credit: Rabo

昨年10月29日から今年2月22日まで実施された Makuake でのクラウドファンディングでは、目標金額に対し1,523%を達成。東京・二子玉川の次世代ショールーム「蔦屋家電+」で Catlog の展示予約販売を開始している。蔦屋家電+では、来店者属性や行動データなどマーケティングデータが集約できるため、来店者のフィードバックをプロダクト開発に反映することが可能だ。今後、JSFM(ねこ医学会)への出展、動物病院での実証実験開始を経て、8月にデバイス、アプリ、クラウドサービスなどがローンチされる予定。

via PR TIMES

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