定額ジムパス「ClassPass」が2.85億ドル調達でユニコーン入り

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世界的なフィットネス・マーケットプレイスを運営する「ClassPass」は1月9日、L CattertonApax Digitalがリードを務めた2.85億ドルのシリーズEラウンドの資金調達完了を発表した。既存投資家であるTemasekもラウンドに参加。

今回の資金調達により、ニューヨークに本社を置く同社は、世界5大陸に650人以上の従業員を持ち、独自のブッキングテクノロジーを世界中で拡大し続けられるようになった。複数のレポートによると、本ラウンドを通じてClassPassの評価額が10億ドルを超え、ユニコーンクラブ参加が確実となったそうだ。

2013年にPayal Kadakia氏によって設立されたClassPassは、フィットネスとウェルネス体験の柔軟なネットワークを提供。

会員は事前に審査された3万を超えるスポーツジムへ即座にアクセスでき、ヨガ、サイクリング、ピラティス、筋力トレーニング、ボクシングなどの多様なフィットネスオプションを定額で楽しめるようになる。トレーニングに加えて、会員はマッサージ、鍼治療、スパトリートメントなどのオリジナル要素の高いウェルネス体験クラスも予約できる。

ClassPassは機械学習を使用して、各メンバーの目標と好みに基づいて、パーソナライズしたジムクラスの提案を行う。また、スタジオパートナーと直接連携して、クラス参加人数に達していない在庫を商品化し、新しい顧客を見つけて収益を生み出す流れを作り出している。

「過去18か月で、4カ国から28カ国にサービス展開国数を拡大しました」とClassPass CEOのFritz Lanman氏は述べている。 「私たちの目標は、参入する全ての国においてブランドリーダーになることです。本調達により、既存地域でより迅速に事業を拡大し、ネットワークに国を追加し、企業プログラムをグローバルに拡大することができます」。

投資の一環として、L Catterton’s Flagship FundのマネージングパートナーであるMarc Magliacano氏とApax DigitalのマネージングパートナーであるDaniel O’Keefe氏がClassPass取締役会に参加する予定。

世界17のオフィスを持ち、7つのファンドで約200億ドルの株式資本を持つL Cattertonは、消費者向け事業中心のプライベートエクイティ企業だ。1989年以来、主要な消費者ブランドに200以上の投資を行ってきた。また、Apax Digital Fundは、世界中の高成長エンタープライズソフトウェア、消費者インターネット、テクノロジー対応サービス企業の成長エクイティおよびバイアウト投資を専門としている。

ClassPassは2018年8月にシンガポール進出を果たし、アジアへ進出。加えて、ちょうど1年前、アジアのトップ競合企業であるGuavaPassを買収した。

【via e27】 @e27co

【原文】

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