中国の自動運転車開発目標、大量生産開始は5年延期され2025年に後ろ倒しに

SHARE:
Image credit: Odoroaga Monica / 123RF

中国は現在進行中の大規模自動運転車開発計画を、当初予定されていた目標から5年ほど延期した。背景としては、真にドライバレスな自動運転車の実装に際する課題に未だ大きな苦戦を強いられているからだという。

重視すべき理由:中国は自動運転車が発展した未来の可能性とその技術的革新性に対し、大きな自信と野望を抱いている。

  • 世界中の自動車企業らは、公共安全を保証する自動運転車の開発に苦戦している。Google 関連企業 Waymo 評価額は、昨年末40%下落し1,050億米ドルとなっており、一方で GM(ゼネラルモーターズ)の支援する Cruise のロボタクシーは、ローンチを2019年度以降に延期している。
  • VC らは自動運転業界に対しより警戒心を抱くようになっている。最近の自動運転企業のバリュエーションは低下する一方で、TechCrunch のレポートによれば、今後すぐにでも業界は買収などを通し統合されていく可能性があるという。

詳細:先日公開された、中国の国家発展及開発委員会(NRIC)と 工業和信息化部(MIIT、日本の経済産業省に相当)の開発計画によれば、中国は、当初2020年内に行われる予定だった条件付き自動運転能力を持ったハイインテリジェント自動車の大量生産を2025年に後ろ倒しすることになった。

  • 2018年に NDRC が公開したパブリックレビューのドラフトには、北京市は、2020年の終わり頃までに、中国で販売される自動車の半分以上が自動運転機能を有した自動車になることを目標としていた。なお2019年、中国で販売された自動車の数は2,780万台だとされている。
  • 北京は当初の開発目標計画を破棄しているが、未だ新しい生産量の目標についての情報を公開していない。
  • 条件付き自動運転とは、SAE(アメリカ自動車技術者協議会)による見解によれば、一定の条件下では自動運転を行うことはできるが、依然として人の介入を必要とするレベルだとされている。

背景:ビジネスコンサルティングを手がける AlixPartners による最近の研究では、消費者依然として自動運転モードで道路を走行することに懸念を抱いており、と同時に自動運転車を購入する動機もあまり高くはないという結果が示されている。

  • 高性能の自動運転車の購入を検討する5人中4人は、実際の購入まで最低5年待つと発言している。なお、そもそも自動運転車の購入を検討している消費者はそもそも51%程度しか存在しない。
  • また、完全な自動運転車のプレミアム自体もそこまで高くなく、8%程度か、あるいは現在市販されているレベル2のレーンアシスタントや自動緊急ブレーキ機能を搭載した自動車に比べ165米ドルほど高いだけであるという。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】