Zoomは積極採用、旅行は大打撃ーー人材需要と解雇の調査結果を公表【Candor社】

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COVID-19が労働市場に多大な影響をもたらす中、これによって一体どの業界に需要が集まり、はたまたレイオフが続くのかに関するデータをCandor社が公開した。同データは、Candor社によるクラウドソースデータで構成される。同社はテック企業向けに従業員の給与交渉を手掛けている。

データを基に作成されたリストは、400以上の企業による求職情報、また数百の求職者、リクルーターまたVC等がメインソースとなる。

同社によれば、既に400以上の企業から連絡を受けており、そのうち6割に当たる267社は採用活動の中止に至っている。また、内定の取り消しもこれまでに36件(18%)発覚しており、レイオフも44社(13%)で実施されている(現段階※でリストは1000社以上に増加している)。

※原文掲載時は3月28日

採用を引き続き実施する企業も111社存在する。しかし、そのうち10%は何らかの形で採用の規模縮小やレイオフ、内定取り消しなどへ動いているという。Zoomが採用を積極的に実施しているのはもちろんのこと、Twitch, Twitter, Twilio, Roblox, TikTok, Qualcomm, PUBG, Paypal, Palantir, Nvidia, Northrop Grumman, Medtronic, Lockheed Martin, eBay, Doordash, DocuSignやAmazonなどの企業も積極的な採用姿勢を見せている。

現状、採用面で大きな動きを見せているのはビジネスソフトウェアを運営する企業が多い。それに引き続き、トラベル、ホスピタリティー、トランスポーテーションが数多く採用の凍結を実施している。例えば、オンライン宿泊予約プラットフォームのKayak、Expedia、Booking.comは完全に採用をストップしている。

求人サイトであるLinkedIn、Indeed、Glassdoorなども採用の一時停止をしていることが明らかとなっている。またPwC、Oliver Wyman, Deloitte, and EY等のコンサルティングファームも採用中止している企業だ。

自動車業界においては、テスラやCox Automotiveが採用凍結と報告されている。また、ビジネスソフトウェア業界では34企業(41%)は依然として採用活動を続け、最も多い割合を占めている。

Facebookは採用自体は続けているが、インターンシップの面接が中止となったことが明らかとなった。Amazonでは積極的な採用が続けられているが、同社が運営する実店舗における採用は凍結されている。また、Googleはパンデミック以前と変わらず、引き続き採用活動を実施していることが明らかとなっている。

※本稿は提携するVentureBeatの記事の抄訳

【via Venture Beat】

【原文】

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