※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから 熊本を拠点に発芽大豆由来の植物肉を開発・製造するスタートアップ DAIZ は31日、同社の植物肉「ミラクルミート」をパティに使ったハンバーガー「THE GOOD BURGER」を9月1日からフレッシュネスバーガー全店舗で販売すると発表した。 THE GOOD BURGER は、8月12日から首都圏の一部店舗で検証販売が…
フレッシュネスバーガー自由が丘店でオーダーした「THE GOOD BURGER」 Image credit: Masaru Ikeda
Neuralink の共同創立者である Tim Hanson 氏と Philip Sabes 氏は、ともにカリフォルニア大学サンフランシスコ校出身で、カリフォルニア大学バークレー校教授の Michel Maharbiz 氏と共同でこの技術を開発した。Musk 氏はこの日デモしたバージョンを「V2」と呼んでおり、昨年発表されたものよりも改善されている。Musk 氏は、全身麻酔を使わずに1時間以内に人間の脳内に埋め込むことがいつか可能になると確信している。彼はまた、患者が Neuralink のアップグレードや使用中止を希望する場合は、簡単に除去することができ、永続的な損傷を残すこともない、とも語った。
このアプリを作った Pocket Supernova は、メキシコ人と日本人を両親に持つ Oscar Noriega 氏が共同創業者の2人と東京で設立したスタートアップだ。2013年にアメリカの 500 Startups のアクセラレーションプログラム第6期に採択され、2014年に East Ventures、KLab Ventures(当時)、CyberAgent Ventures(当時)からシード資金を調達。2015年には B Dash Camp 2015 Spring in Fukuoka で審査員特別賞を獲得した。筆者は彼とよく六本木界隈で出会したものだ。
日本のスタートアップシーンでもいくつかの足跡を残した Noriega 氏だが、2017年頃、自身のもう一つの原点であるカリフォルニアやメキシコに活動の場を戻した。我々が知る彼は2013年の来日以降のことだが、メキシコでは学生時代から複数のスタートアップを立ち上げた連続起業家としての顔を持つ。最初のスタートアップ Atomix.vg はラテンアメリカ有数のゲームニュースサイトに成長し Prowell Media に売却。2009年には、世界ブランドにデジタルマーケティングを支援してきた SCLBits を創業している。
AR ゲームの可能性
Google が提供するスマートフォン向け AR 開発フレームワーク「ARCode」と、Apple が提供するスマートフォン向け AR 開発フレームワーク「ARkit」を足すと、今年中には累積42億5,600万台のスマートフォンが AR に対応することになる(ARtillry Intelligence 2017年の予測)。2020年単体の増分だけで見てみると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う売上落ち込みを加味していないが、世界中で新規出荷されるスマートフォンの2台に1台は AR に対応したモデルという計算になる。もはやスマートフォンは、AR のためのデバイスとさえ言っていい。
「Fanta Terror House」 Image credit: Wabisabi Design
AR ゲームの可能性はこれまでにも、Pokémon Go を世に出した Niantic が証明している。Niantic は、Google Earth の前身である Keyhole を生み出した John Hanke 氏が Google で立ち上げた社内ベンチャー。Pokémon Go のヒットの裏には、ポケモンが持つキャラクタ力、Niantic の絶大なる技術力やマーケティング力があったわけだが、駆け出しスタートアップがロールモデルとするには、いささか手にしている武器の数と種類が違い過ぎる。
一方、AR ゲームは高いユーザエンゲージメント力を持つため、ブートスラップモードの AR ゲームデベロッパにとっては、有名企業から AR ゲームの開発を請け負うビジネスモデルが確立しつつある。ロサンゼルスやメキシコに拠点を移した Noriega 氏は2018年に AR ゲームデベロッパ Wabisabi を設立。炭酸飲料ファンタのラテンアメリカ向けマーケティング施策の一環で、 Facebook 上のソーシャル AR ゲーム「Fanta Terror House」を世に出したところ、1週間でユーザを100万人獲得する快挙を達成した。
Fanta Terror House で AR ゲームの可能性を確信した Noriega 氏は、かくして本格的に AR ゲームの自前タイトルの開発に着手することになる。
しかし、まだ解決できていない問題がある。Snap Games、すなわち、Snapchat と連携可能なサードパーティーが開発した AR ミニゲームアプリは、Google Play か iOS AppStore からダウンロードすることになる。ユーザから AR ミニゲームアプリを見つけてもらうにはまだ苦労を伴うのだ。そこで Wabisabi が Yellow への参加を通じてたどりついたのは、AR ゲームのためのプラットフォームというアイデアだった。
ARKD Games は、AR ミニゲームのためのプラットフォームだ(現在は iOS のみで、Android 向けは準備中)。AR ミニゲームを一つにまとめた場所を作りたくて、これを開発した。PC ゲームを集めたコミュニティ「Steam」の AR ミニゲーム版と思ってもらえばいい。(Noriega 氏)
ARKD Games は、複数の AR ミニゲームを備えた ARKD=アーケード(日本語で言う複数のゲームが楽しめるゲームセンターを、英語では amusement arcade と表現する)を目指している。現時点では Wabisabi が自社開発した AR ミニゲームを複数公開しているが、今後、他のサードパーティーの AR ミニゲームアプリデベロッパにも参加を促し、彼らのゲームタイトルも ARKD Games 上で楽しめるようにしていきたいという。まさに AR ミニゲームの Steam だ。
「ARKD Games」 Image credit: Wabisabi Design
アプリストアは競合?
ARKD Games の今後の展開について、Noriega 氏は次のように語ってくれた。
現在は、2つのことを進めている。ARKD Games 上でゲームを公開し、レベニューシェアすることに参加してくれるゲームデベロッパとの提携を増やすこと、そして、この AR ミニゲームのカタログを作り続けるための資金調達だ。我々の自らのタイトルを公開しているのは、他のデベロッパにインスピレーションを与え、一緒にやろうというモチベーションを持ってもらうためのものだ。
このところ、アプリ内課金を iOS AppStore を経由しないようにしたことを発端に、Apple と Epic Games の対立が激化している。有料アプリ本体の課金以上に、アプリ内課金の決済プラットフォームであり続けることは、アプリストアにとって重要な収入源を確保する上で譲れない部分ということなのだろう。
将来、ARKD Games においても、AR ミニゲームのダウンロード時課金や AR ミニゲーム内の課金が Google Play や iOS AppStore を完全に介さずに行われるようになったら、Google や Apple がどのような対応を見せるのかはわからない(現在はアプリストアを介しているようだ)。しかし、Snap という非常にユーザーエンゲージメントの強いプラットフォームを味方につけている Wabisabi にとっては、強気の戦略を描ける可能性はある。
かねてから、スマートフォンの OS のアプリストアがバンドルされている事態については、日本やヨーロッパで関係当局が独禁法違反の可能性を指摘するなど、その圧倒的な支配力の強さが問題となっている。ARKD Games が AR ミニゲームのプラットフォームになれるかどうかを占うには、さまざまな文脈から面白い時期と言えるだろう。