Sillicon Mac:「M1」チップ移行で広がる可能性(3/4)

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Image Credit : Apple

(前回からのつづき)M1はIntelのCPUに取って代わるが、変更点はCPUだけではない。話を6月に戻すとAppleのチップリーダーJohny Srouji氏はIntelからAppleの独自チップに移行することで、MacがIntelのCPUでは実現できなかった「多くのカスタムテクノロジー」にアクセスできるようになるだろうと述べている。

Appleが何年もかけてiPhoneとiPadのチップ開発を完成させた技術(ARMベースのMacのプロトタイプを作成したのは言うまでもないだろう)によって、M1搭載Macはもっと良いものにとどまらず、異なるものになっていたかもしれない。 Appleが6月にM1について約束したリストを見た上で、現実には何が起こったのか自分で判断してほしい。

  • 「クラス最高セキュリティ」のためのセキュアエンクレーブ。 iPhoneとiPadに既に何年も前から搭載されていおり、M1用の新しいバージョンがあることを明らかにしたが、具体的な点については言及しなかった。
  • プロフェッショナルなアプリとゲームの両方に適した、すべてのMacで「まったく新しいレベルのグラフィックパフォーマンス」を実現する高性能GPU。 CPU設計と同様に、M1はローエンドのMacのGPUパフォーマンスを向上させるが、Mac全体での新たなスタンダードとなるほどのものではない。
  • 機械学習用のニューラルエンジン。 Appleの16コアニューラルエンジンは、既に紹介したA14 Bionicで導入されたものと同じように見えるかもしれないが11TOPS(Tera Operations Per Second)のパフォーマンスが約束されている。
  • Macの画面パフォーマンスを向上させる可能性のあるビデオディスプレイエンジン。 Appleはこの話題ではM1の機能についてほぼ一切言及していない。
  • カメラの性能を向上させる画像処理エンジン。 Appleは、MacBookのFaceTimeカメラのノイズリダクションと演色性の改善を約束しながらも、エンジンが存在することと「超高速」であることを述べたけだけであった。

リストからは1つの項目が抜け落ちている。 M1の発表中にSrouji氏は、間違いなくマシンを高速化し消費電力を削減するチップのユニファイドメモリアーキテクチャについて重要なことを話した。これはMacにとって些細なことではなく一歩前進ではあるが、既存の個別半導体チップを複数組み合わせる(モデムを思い浮かべると分かりやすい)ことが今後数年間続くだけにすぎず「すべてを高速化する」ことは明らかにユーザー向けの新機能とはいえない。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】