未来予報は大手 CM プロダクションの AOI Pro. のデジタル部門出身の曽我浩太郎氏と宮川麻衣子氏が設立したスタートアップ。2012年から SXSW の Official Consultants、2019年からは Japan Office(日本事務局)を務めている。日本での SXSW のブランディングやエヴァンジェリスト活動を行いつつ、未来をつくる人の思想(ビジョン)を視覚化した「未来予報」の発行のほか、ハードウェア製品のプロデュースなども行っている。
未来予報は2012年から SXSW の Official Consultants、2019年からは Japan Office(日本事務局)を務めている。SXSW で話題となった新たなビジネスやテクノロジーは、その2〜3年後に日本でも必ず話題になるとの知見から、同社では今後、CBD 商品や当該分野のスタートアップが大きなトレンドになると予測した。
また、昨年にはLAを本拠地とするCBDスタートアップの「Future State Brands」が2500万ドルの資金調達を完了するなど注目が集まる市場となっています。CBDマーケットの市場調査を実施するBDS Analyticsのデータによれば、2022までの同市場CAGRで〜25%程度とされ、2022年には300億ドルの流通規模となると予想されています。
1つ目は、ミレニアル世代に向けたプロダクトのブランド化戦略です。例えば上述した「Future State Brands」は、「若者向けの新しいライフスタイル」を前面に押し出し、ブランド化を進めています。これは、よりアパレルブランドのような商品の打ち出し方に近寄った手法に寄せることで、ライフスタイルの一部としてのポジションを狙っているのでしょう。
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今回ご紹介する「Future State Brands」が提供するマリファナ製品は従来のイメージとは程遠い「マリファナ」のブランディングを進めています。上述した「The Oatch Co.」というブランドは、吸引型でも飲食型でもなくシール型。シールのように体に張り付けることでマリファナの成分「CBD(カンナビジオール)」が体内へ吸収されていく仕組みです。
同社の公式サイトでも述べられていましたが、同製品はデザインにもこだわりをもって作られており、従来の「危険」なイメージからアクセサリーの一部として利用されることも想定しているようです(同社サイトでは “you will not only feel good on the inside, you’ll look great on the outside.”と表現)。
最近 United States Food & Drug Administration(アメリカ食品医薬品局)は CBD を薬品一覧から除外したが、同局は CBD が産業用大麻由来のものであり THC の含有量が0.3%以下であることを求めている。多くの人々が不安や痛み、苦痛やその他の状況のためにCBD オイルを使うようになり、大部分は上手くいくだろう。研究はまだ結論付けてはいないが、CBD は大麻の医療における最も有益な部分のようだ。
現時点でインターネット上では幅広い CBD 企業を見つけることができる。彼らの e コマースストアには、オイル、グミ、ジェルカプセル、外用軟膏などの、CBD を含んだあらゆる種類の製品が揃っている。オンラインで注文することができ、家まですぐ送ってきてくれる。
ビジネスの観点からは、大麻はそれ自体が市場でもあるが、加工の段階によっては、高価な医薬品や農業に属するという点を考慮すべきだ。高価な市場で実験的なアイテムやスキル、ビジネスモデルが成功し、市場に定着する場合、徐々に一般的な農業・医薬品分野に広がる可能性も大きいからである。Tesla が電気自動車市場を開拓し、一台当たり1,000万円を超える Roadster モデルからはじめ、最近では400万円相当の Model 3を開発したのは、スタートアップが市場開拓した代表的な事例だ。
LED を活用した家庭用栽培施設「Leaf」
LED 照明の話をしてみよう。まだ一般的ではのいものの、照明市場は、LEDに急速に転換されるものと考えられる。白熱電球の生産・販売は地域毎に禁止されつつあり(EUは2009年、アメリカ・日本は2012年、韓国は2014年にそれぞれ禁止)、政府主導の LED 照明への転換は継続的に拡大しているからだ。2020年現在の世界の LED 市場規模は、7兆円相当になると推定されている。
LED 照明市場の成長に応じて、さまざまな関連市場が得られている。 そのうちの一つが、LED 照明を活用した植物栽培だ。それでも LED 照明を活用した栽培施設は非常に大きなコストがかかり、その植物を野菜で買うことに比べて経済性に乏しい場合が多い。ところが、市場価格が高い大麻ならどうだろうか? 経済性の確保が可能にある。これにより初期市場が形成されれば、徐々に栽培施設の価格が下落し、価格の下落に応じて、さまざまなな植物を栽培することができるようになるだろう。冷蔵庫の形をした家庭用栽培施設「Leaf」は、そのような面で実用化が期待される製品である。