食べチョク立ち上げを支えた投資家たちーービビッドガーデン・秋元 里奈さん× デライト・ベンチャーズ・永原 健太郎さん 【Monthly Pitch公開取材】

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本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイト掲載された記事からの転載

起業家と投資家の関係はこの10年で随分と変化しました。スマートフォンシフトといったトレンドの変化、Y Combinatorなどの登場でシード投資のハードルが一気に下がり、投資サイド・起業家サイド共に大きく数が増えたことが大きな要因です。特にシード期から志を共にするような場合、その関係は十数年に及ぶこともあります。事業における最愛のパートナーたちはどのようにして出会い、成長し、そしてその後の関係はどのようなものになるのでしょうか。

シード投資を長年に渡って手がけてきたサイバーエージェント・キャピタル(CAC)では、この「投資家と起業家」の関係に注目した連載を開始します。毎月開催される「Monthly Pitch」にこれまで参加してくれたキャピタリストと創業者のお二人をお招きし、出会いのきっかけや乗り越えたハードル、関係構築のポイントなど、ここだけでしか聞けない裏話を語っていただきます。

今回のゲストはオンライン直売所「食べチョク」を展開するビビッドガーデン代表取締役、秋元里奈さんとデライト・ベンチャーズのプリンシパル、永原健太郎さんに登場いただきます。秋元さんの出身であるディー・エヌ・エー(DeNA)は数多くの「元社員」起業家を輩出していることでも知られています。ミラティブの赤川隼一さんやスナックミーの服部慎太郎さん、フードデリバリー「Chompy」を展開するシンの大見周平さん、副業プラットフォームYOUTRUSTの岩崎由夏さんなど錚々たる面々が活躍されており、秋元さんもこの一人になります。

そして出身起業家とディー・エヌ・エーを繋ぐ存在、それがデライトベンチャーズです。しかし秋元さんの創業期にはディー・エヌ・エーの支援はまだ準備段階でした。最初のエンジェル投資家である家入一真さんとの意外な出会いのきっかけや、徐々に支援体制が整うデライト・ベンチャーズとの関係性などをお聞きしました。(ポッドキャスト収録の一部をお送りします。太字の質問はMonthly Pitch編集部)

ーーサービスを開始するまでの流れを振り返ってお話しいただけますか

秋元:サービス自体は2017年5月ベータ版、8月に正式版だったんですけれども、その間ずっと社員はいなくて、私ひとりでやってました。サービス立ち上げのノウハウはDeNAの時に理解はしてたんですけど、人集めなど分からないことだらけだったので、いろいろなアクセラレータープログラムに入っていました。平野さんとお会いした時は朝日新聞さんがアクセラレータープログラムだったんですけど、その前には東京都さんがやられているASACというプログラムに入って、8月の本リリースに向けていろいろと教えてもらいながらやっていました。

ーーその後、家入さんたちとお会いされる訳ですが、どんなきっかけだったんですか

秋元:家入さんは本当に偶然で、いきなりフェイスブックの友達申請が来たんです。えっ、あの家入さんだ!?、と思って、「何かの間違いかもしれないですけどこれを機によろしくお願いします」みたいなのを送ったら、事業に興味があるから一回話しましょうよっていう感じになり、お会いしに行ったら「出資を受けることに興味はないですか」という話をされて。そのタイミングで初めて外部からの資金調達を考え始めました。そこまではずっと融資でやっていて、株式での資金調達はよく分かっていなかったんですけど、じゃちょっと考えよう、みたいになって、そこからいろんな投資家さんにお会いしたりすることが本格的に始まったわけです。

ーーそこまでの間は融資で動かれてたんですね。政策金融公庫みたいなところですか?

秋元:はい。あとは東京都さんがやってる融資制度を使ってました。

ー本当にスモールスタートだったんですね。2018年2月、赤坂さんや塩田さんたちから4,000万円ほどシード資金を調達されました。このタイミングから個人投資家の方々とのお付き合いが始まる訳ですね。私も覚えてますが、彼らはすごく変わった写真をみんなで撮ったりとか・・・家入さんの後ろにモザイク掛かってるような。あの人本当なのかなとか思いながら(笑)

秋元:あの写真がメインで使われてましたね、確か(笑)

ーー彼らはどういう支援をしてくれましたか

秋元:いわゆるVCさんみたいに常に二人三脚で状況を把握して、という感じではなく、困ったタイミングで支援していただきました。たとえばマーケティングやインターン生の採用は赤坂さんにエウレカの時の話を聞いたり、広告を始める時には石森さんという広告会社の方に相談するといったように、困った事ベースで、得意領域に応じて相談させていただきました。

ーー非常に理想的な個人投資家の使い方をされましたね。その一年後ぐらい、DeNA(現デライト・ベンチャーズ)から出資を受けるわけですが、シリーズAに向かうまでの1年間はどうでしたか

秋元:最初にエンジェルからだけでいたのは、事業をどれくらいのスピードで拡大できるかにまだ確信がなかったんです。VCさんだとどうしてもファンドの期限があったりするので、そういう意味だと長く見てくださる方々と、事業としてしっかり成り立つかどうかをきちんと検証するというのがシードからシリーズAにかけての目標でした。ある程度は一定の方程式で、いくらかけたらいくらでお客さんが取れてどれくらい継続してくれて、みたいなのが数字としても出てきて。これだったら踏んでも大丈夫かなという状態になってからシリーズAの資金調達をスタートしました。

ーー永原さんはこのタイミングではまだお会いされてないですが、投資案件としては関わっていらっしゃったんですか

永原:ちょうど、検討の途中から僕が入社したという形です。

ーー当時の食べチョクへの評価は?

永原:当時も今も変わらず、南場はずっと「秋元さんは何かしらする人だから」と話していました。その中で、事業についてはどうしても競合他社もいろいろと立ち上がって頑張られていたので、そことの差別化、差分とは何だろうみたいなのは結構話していた記憶があります。

ーーポッドキャストではそのほかのエピソードも語っていただいています。シード期の起業家が投資家とどのようにコミュニケーションしたのか、ぜひお聞きください。

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