外国籍留学生向け就活支援プラットフォーム「JPort」運営、ポストシードラウンドで8,000万円を調達

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SPeak の皆さん。中央が 創業者で代表取締役の唐橋宗三氏。
Image credit: SPeak

外国籍留学生などグローバル学生に特化した就活支援プラットフォーム「JPort Match」などを提供する SPeak は20日、ポストシードラウンドで約8,000万円を調達したと発表した。このラウンドには、既存投資家であるライフタイムベンチャーズに加え、新規投資家として、ANRI、East Ventures、LAUNCHPAD FUND(Headline Asia による運営)、河合聡一郎氏(ReBoost)、汾陽祥太氏(かわみなみ・しょうた、HENNGE 執行役員)、岩本隆氏(慶應義塾大学ビジネス・スクール特任教授)が参加した。

ライフタイムベンチャーズは昨年、SPeak のシードラウンドに参加しており、今回はそれに続くフォローオンでの出資。今回の調達を受けて、SPeak が創業以来実施したエクイティとデットによる累積の資金調達額は1.4億円に達した。同社では今回調達した資金を使って、エンジニア、デザイナー、広報、マーケティングなどを担当するコア人材の積極採用を積極化する。

SPeak は2019年4月、アメリカで8年間にわたり生活した経験を持つ唐橋宗三(からはし・ひろみ)氏により創業。昨年から、日本にいる外国籍留学生や海外にいる日本人留学生を対象にしたダイレクトリクリーティングプラットフォームを開発・提供している。

「JPort Match」
Image credit: SPeak

日本の大学生新卒の場合、これまで就職フェアなどの機会を通じて潜在的な就職先にリーチすることが多かったが、外国籍留学生にとって就職フェアは馴染みが薄く、日本人に提示される条件だけでは優秀な学生を採用できないことも多い。留学生などに特化したダイレクトリクルーティングを提供することで、日本企業が効果的かつ効率的に優秀な留学生を採用できる環境を提供する。

唐橋氏によれば、JPort で重視しているのはロールモデルの育成だ。さまざまな条件面も含めて、留学生が日本企業への就職に成功した例が JPort で共有されれば、先輩である彼らの体験を参考に後進が続くことができる。これまでもいわゆる外国人のブルーカラー職に特化した支援プラットフォームは存在したが、JPort ではホワイトカラー職に特化していることも特徴だ。

日本にいる外国籍留学生は14万人とされるが、日本人の新卒就職率70%に対して、外国人のそれは約半分にとどまっている。今後は、住居手配や金融面でも支援する計画で、包括的なサービスを提供することで、外国籍ホワイトカラー人材の囲い込みを狙う。

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